七菜なな 先生が贈る青春〈友情〉ラブコメディ。第3巻は“日葵”のスカウト話を再燃
させる“紅葉”に納得のいく反論が出来るか、“悠宇”の友情と夢の真価が問われます。
(イラスト:Parum 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/danjoru/322102000019.html 】
“日葵”を預かる代案として勝負を提示してきた“紅葉”の言い分はごもっともな話で。
それ以上に勝負を通じて“悠宇”のアクセサリー作りへの気概について詰問する“咲良”
の一言一言が耳に痛い。“凛音”との三角関係を見てニヨニヨしている場合じゃなくて。
“悠宇”が「ぷは」らせてくれない、と彼への恋心にうつつを抜かしている“日葵”も
同じく叱責される側で。何かと暗躍を続ける“真木島”から“紅葉”についていくことの
道理を説かれる様子は痛ましいほど。正論なだけに癪に障るのも納得というしかなくて。
“日葵”と一緒にアクセサリーショップの店を開く、というお題目に囚われすぎて本来の
夢を見誤っていた“悠宇”が首の皮一枚で掴んだ結末。“凛音”には貸し一つとも言える
状況を作った「運命共同体」の結びなおした絆、引き続き見守っていきたいところです。