2021年08月09日

『五人一役でも君が好き』

壱日千次 先生が贈る新作は、スポーツ特待生で進学した高校で二度と野球ができない体に
なった少年が身も心も救ってくれた校内一の才女との交際を目指して頑張るラブコメです。
(イラスト:うなさか 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/goninhitoyaku/322103001902.html


“近衛・ルイーズ・知佳”。「Noblesse oblige」を体現する組織「ノーブレス」の会長を
務める彼女は文武両道、校外でも数多くの実績をあげる美少女。厳しい条件をクリアして
その組織へ入った“大河”は、5人で1人のフリをしている彼女の秘密を知るのだが──。

「会長の五変化」に対し、『どうすれば自分のことを好きになってもらえるか』を考えて
ずる賢い手を使ってでも着実に距離を縮めていく“大河”。彼への好感度に差はあっても
彼の行動がしっかり届いているのが“知佳”の言動に見て取れて、実に良い印象の話運び。

このまま上手くいくか、と思わせて「五人一役」という設定を活かしたどんでん返しには
一杯食わされました。波乱を予感させるエピローグの顛末や、そもそも「ノーブレス」に
彼を入れると決めた理事長の真意も気になりますし、次巻の刊行が楽しみなシリーズです。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル