アニメ化が決定した、高山理図 先生が贈る薬局ファンタジー。第8巻は入念に送り出した
新大陸探検隊が消息を絶ち、救出に向かう“ファルマ”が想定外の敵と窮地に遭遇します。
(イラスト:keepout 先生)
【 https://mfbooks.jp/product/pharmacy/321908000704.html 】
【 https://isekai-yakkyoku.jp/ 】
“ブランシュ”の適当な詠唱に端を発して“パッレ”の神術が飛躍していく顛末。後進の
育成に目を向ける“ファルマ”も彼に「あるヒント」を与えることで実績につなげていく
ところが、いずれ“ファルマ”なしでも異世界が盤石に回っていく雰囲気を窺わせます。
製薬、それ以外の分野でも“ファルマ”に頼り切らず進化していく兆しが見て取れます。
そんな中で“テオドール”が彼と同じようにオーバーワークをしている言動に注意する
顛末が「類は友を呼ぶ」という流れを感じさせて苦笑いしつつ、心嬉しさを覚えました。
ギャバン大陸への再上陸に纏わる緊迫感あふれる展開。現地少女“メレネー”の能力が
“ファルマ”を思いのほか苦しめる状況を“クララ”の予知能力がどこまで補えるか。
総力を結集して窮地を脱し、この形勢を逆転できると期待しつつ次巻の刊行を待ちます。