2021年08月03日

『剣と魔法の税金対策3』

SOW 先生が贈る異世界税制コメディ。第3巻は妙薬マンドラゴラの輸出で黒字運営を狙う
“ブルー”たちが、待ったを掛けてくるエルフたちの背景にある陰謀を暴いていきます。
(イラスト:三弥カズトモ 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530131


粗悪品を流通させるのは困る、とエルフの“デュティ”がつけてきた難癖。対策を考える
“クゥ”が色々と探りを入れていくうちに、裏の意図が見えてくる展開は今巻もポイント。
合間に“メイ”が見せる無双ぶり、そして女性らしい仕草がアクセントになる面白い要素。

港町で「関税」に纏わるあれこれをレクチャーされながら、今回も登場する“ゼオス”や
突然現れたロコモコ王の知り合い“ノーゼ”の手助けも借りながら、いざ“デュティ”を
追及する場面でまさかの黒幕がすべてをひっくり返してくる話運びには驚かされました。

これまでも何度か見せた“クゥ”に対する“ゼオス”の肩入れ。絶対法則「ゼイホウ」を
司る天使であるはずの彼女に一体何があったのか。次巻の刊行も決まっているとのことで
ぜひ因縁も含め明らかにして頂くと共に「先」を狙える作品になることを願うばかりです。

posted by 秋野ソラ at 01:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル