2021年07月28日

『公女殿下の家庭教師9 英雄の休息日』

七野りく 先生が贈る魔法革命ファンタジー。第9巻は無事に帰還を果たした“アレン”を
巡る周囲の反応と、そんなことはお構いなしに自分の意志を貫き通す彼の信条を描きます。
(イラスト:cura 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201812koujodenka/322102001235.html


“アレン”たちの消息も伝わり、嬉し涙を流す者や、ここぞとばかりに甘える者もある中、
父親から告げられた想いが胸を打ちます。それに対し“ティナ”、そして“リディヤ”が
訴え出た場面には目頭が熱くなって。特に剣姫が自身の弱さを認めた強さが印象深いです。

強制的に休みを取らされている状況下でも情報連携、状況把握に余念がない“アレン”が
気付いた、一人で貧乏くじを引こうとする“ギル”の独断専行。彼を止めるためならばと
族長会議も放って全身全霊をもって事にあたる彼だからこそ英雄視される所以と言えます。

戦があれば論功行賞はつきもの。“アレン”の多大なる功績に対し大英雄の呼称「流星」
の名乗りを許すことに異議ある者たちを“レティシア”が力を示す形でねじ伏せる展開も
熱いものがあります。“リリー”の言動も注目の今巻から続いてどう動くか、要注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル