池田明季哉 先生が贈る、創作に青春を懸ける者たちの青春譚。第3巻は“ブーディシア”
の先輩がロンドンから襲来し、グラフィティの命運を懸けた傑作を描くべく鎬を削ります。
(イラスト:みれあ 先生)
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ギャングの幹部“リコリス”と組んで、グラフィティと共に縄張りを広げる“シュガー”。
2人からの暴力に徹底抗戦する“ララ”たちが身の危険を味わう展開には緊張が走ります。
弟子の因縁、迫る“ヨシ”の帰国に動揺が隠せない“ブーディシア”が見ていて痛ましい。
そんな“シュガー”と決着をつけなくてはならない“ブーディシア”が初めて見せた弱音。
改めてグラフィティと向き合う彼女にどう声を掛けるか、葛藤する“ヨシ”が示した本音。
信じる彼がちょっと不安になる彼女の吹っ切れ方にも「らしさ」が感じられて感嘆します。
リーガル・ウォールを巡るオーバーライトの顛末で“シュガー”の胸の内も明らかになり、
いよいよ帰国する“ヨシ”と見届ける“ブーディシア”がドラマティックなあのやりとり。
待ち構える“ネリナ”の苦労が偲ばれます。彼らの行く末に幸あれ、と願うばかりです。