2021年07月06日

『転生魔王の大誤算3〜有能魔王軍の世界征服最短ルート〜』

あわむら赤光 先生が贈る、"愛する"部下を守る"理想"の魔王の爽快サクセスストーリー。
第3巻は“レヴィ山”の妹に纏わるいざこざに“ケンゴー”たちが巻き込まれていきます。
(イラスト:kakao 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815609870/


“レヴィ山”の義妹であり、四大実力者の1人“アザール”に嫁いだ“シトレンシア”。
彼女を骨の髄まで利用する、腹に一物ある彼をそれでも“ケンゴー”のためになるならと
苦しい胸の内を軽薄な言動で覆い隠す“レヴィ山”の忠臣ぶりが随所に光る展開に好感触。

“シトレンシア”が素顔を晒せない理由も、“忌み子”と揶揄された兄に似て心苦しく。
褥を共にすることで救いになるのであれば、と感じてしまう要らぬ同情を“ケンゴー”が
拒んでくれたことで、その後の覚悟を決める局面に繋がってくれるのも救いがある流れで。

四大実力者と七大魔将との雌雄を決する一戦。魔将と呼ばれるにふさわしい実力の数々を、
中でも「嫉妬」の魔将として本領を発揮する“レヴィ山”の活躍を、存分に堪能しました。
新たな名を授かった“シトレンシア”と“ケンゴー”との関係も注目しつつ次を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル