2021年07月05日

『虚ろなるレガリア Corpse Reviver』

『ストライク・ザ・ブラッド』の 三雲岳斗 先生が贈る新作は、日本人が大量虐殺された
世界で生き残った少年が、その始まりとなる龍にまつわる運命に導かれる顛末を描きます。
(イラスト:深遊 先生)

https://dengekibunko.jp/product/h_regalia/322003000187.html


日本を突如襲った隕石、魍獣と呼ばれる怪物たち、何故か結託した世界各国からの大侵攻。
今や廃墟と化した東京で、美術品の横流しで糊口をしのぐ“八尋”を訪れる双子の美術商。
魍獣を従える謎の統率者“クシナダ”という人物を回収してほしいと依頼された彼は──。

“八尋”にもたらされた不死者の異能。それに深く関わる妹の“珠依”、そして龍の存在。
“クシナダ”との邂逅が新たな謎、意外な真実、更に強敵とのバトルへと導いていく展開
には異能バトルものとしての熱量を感じます。ルビの振り方もいかにもな感じで良いです。

所々で差し込まれる配信者のシーンが今どきな演出で興味深く、“ジュリ”と“ロゼ”の
関わり合い方にも驚かされました。何より“八尋”が不死者であることに幾重もの意図が
重なる設定には感心するばかりで、順調な滑り出しを見せるシリーズの続きが楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル