衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。2年生編・第4.5巻は客船で過ごす特別な夏休み。
無人島試験の結果を受けて各学年での腹の探り合いが行われる、その一部始終を描きます。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)
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恋愛にいそしむのも、青春を謳歌するのもまた一興。その中で“綾小路”に仄かな想いを
寄せる者もあれば、要注意人物として警戒する者も増えてくる訳で。特に“南雲”が牙を
向け始めた、その一端として「あの涙」を流させたのは後に尾を引きそうで実に気掛かり。
思いがけず友だち作りに一定の成果を収めていることを実感する“綾小路”が、それでも
持ちつ持たれつの関係であることを望まざるを得ないのが“櫛田”。対する“鈴音”が
彼女との目測をまだ見誤っているのはクラスの結束に繋がるのか否か、見極めが難しい所。
Aクラスを目指すため重要となる要素すべてを見定めている“綾小路”が“恵”の恋心を
ステップアップさせることすら「その1つ」と見据えている節がある部分も見逃せません。
彼が学校に残り続ける意志を、“月城”が求めた握手の意味を考えつつ、次巻を待ちます。