2021年07月24日
「好きなライトノベルを投票しよう!! 2021年上期」エントリー
春夏秋冬代行者 春の舞(下)
【21上ラノベ投票/9784049137538】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188592046.html
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188595205.html
君が、仲間を殺した数II ―魔塔に挑む者たちの痕―
【21上ラノベ投票/9784049137316】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188583084.html
楽園ノイズ(2)
【21上ラノベ投票/9784049136814】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188677020.html
となりの彼女と夜ふかしごはん(2) 〜ツンドラ新入社員ちゃんは素直になりたい〜
【21上ラノベ投票/9784049136203】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188680041.html
インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合
【21上ラノベ投票/9784049136852】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188574984.html
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(19)
【21上ラノベ投票/9784040741475】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188834648.html
僕の軍師は、スカートが短すぎる(2) 〜サラリーマンとJK、ひとつ屋根の下〜
【21上ラノベ投票/9784815609276】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188498995.html
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) (3)
【21上ラノベ投票/9784086314121】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188613590.html
プロペラオペラ(4)
【21上ラノベ投票/9784094530070】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188700811.html
Unnamed Memory VI 名も無き物語に終焉を
【21上ラノベ投票/9784049128055】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188626476.html
◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2021年上期
https://lightnovel.jp/best/2021_01-06/
2021年07月23日
『Babel IV 言葉を乱せし旅の終わり』
古宮九時 先生がWebサイトに公開していた珠玉の異世界ロードファンタジー。Web版加筆後
「電撃の新文芸」で再書籍化した第4巻は“雫”たちが長い旅路の果てに真実を知ります。
(イラスト:森沢晴行 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/babel/322102000011.html 】
「Babel」に込められた意味、そして副題が示す世界に一つだったはずの言葉を乱す存在。
魔女“アヴィエラ”、あの紅い本、そして言葉と向き合い続けた“雫”が辿り着く真実の
数々に圧倒されるばかり。彼女を見届けてきた“エリク”の気概と研究の成果も印象的で。
異世界に転移した“雫”が、なぜ現地の人々とすぐ会話できたのか。その要因を突き詰め、
物語として昇華し、古宮先生らしい文章で楽しませてくれました。現世界に戻るか否かも
彼女が認める人の本質、求める自由、綴った手紙が物語っており胸に深く余韻を残します。
文庫版から仕切り直して、新たな判型で無事完結を迎えられたことにお祝い申し上げます。
同じく完結し、続編刊行が決まった『Unnamed Memory』と共に歴史に残る名作と言えます。
「電撃の新文芸」に 古宮九時 先生あり、と言っても過言ではないファンタジー作品です。
「電撃の新文芸」で再書籍化した第4巻は“雫”たちが長い旅路の果てに真実を知ります。
(イラスト:森沢晴行 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/babel/322102000011.html 】
「Babel」に込められた意味、そして副題が示す世界に一つだったはずの言葉を乱す存在。
魔女“アヴィエラ”、あの紅い本、そして言葉と向き合い続けた“雫”が辿り着く真実の
数々に圧倒されるばかり。彼女を見届けてきた“エリク”の気概と研究の成果も印象的で。
異世界に転移した“雫”が、なぜ現地の人々とすぐ会話できたのか。その要因を突き詰め、
物語として昇華し、古宮先生らしい文章で楽しませてくれました。現世界に戻るか否かも
彼女が認める人の本質、求める自由、綴った手紙が物語っており胸に深く余韻を残します。
文庫版から仕切り直して、新たな判型で無事完結を迎えられたことにお祝い申し上げます。
同じく完結し、続編刊行が決まった『Unnamed Memory』と共に歴史に残る名作と言えます。
「電撃の新文芸」に 古宮九時 先生あり、と言っても過言ではないファンタジー作品です。
2021年07月22日
『異世界居酒屋「のぶ」七杯目』
シリーズ累計400万部を超えた 蝉川夏哉 先生が贈る大人気異世界グルメ小説。第7巻は
沼地を掘り起こして運河を通す大工事を巡り、様々な思惑が渦巻く冬の古都を描きます。
(イラスト:転 先生)
【 https://tkj.jp/book/?cd=TD018304 】
迷子か捨て子かも不明の少女“ヘンリエッタ”の一時保護者となった“ゲーアノート”。
“しのぶ”のナポリタンを食べるよう促す姿や、“カミラ”たちと鍋料理を囲む最中に
父のことを悪い人と涙ながらに明かす少女の姿を見て心動かす姿に彼の変化が窺えます。
金も時間も大量に必要な浚渫工事に対して利権を狙う者もあれば、妨害を図る者もある。
市参事会に舞い込む陳情を捌く“ニコラウス”たちを見れば一筋縄ではいかない作業と
いうことが見て取れる局面で、慶事が繋ぐ縁が難題解決の鍵を握る展開が興味深い所で。
市参事会に突き付けられた最大にして最悪の苦情を前に“ゲーアノート”が駆け引きの
一端を担うことになる上に、“ヘンリエッタ”のために「認められる大人」であろうと
生き方すら見直す顛末には驚かされました。その先も繋がる縁であれと願うばかりです。
沼地を掘り起こして運河を通す大工事を巡り、様々な思惑が渦巻く冬の古都を描きます。
(イラスト:転 先生)
【 https://tkj.jp/book/?cd=TD018304 】
迷子か捨て子かも不明の少女“ヘンリエッタ”の一時保護者となった“ゲーアノート”。
“しのぶ”のナポリタンを食べるよう促す姿や、“カミラ”たちと鍋料理を囲む最中に
父のことを悪い人と涙ながらに明かす少女の姿を見て心動かす姿に彼の変化が窺えます。
金も時間も大量に必要な浚渫工事に対して利権を狙う者もあれば、妨害を図る者もある。
市参事会に舞い込む陳情を捌く“ニコラウス”たちを見れば一筋縄ではいかない作業と
いうことが見て取れる局面で、慶事が繋ぐ縁が難題解決の鍵を握る展開が興味深い所で。
市参事会に突き付けられた最大にして最悪の苦情を前に“ゲーアノート”が駆け引きの
一端を担うことになる上に、“ヘンリエッタ”のために「認められる大人」であろうと
生き方すら見直す顛末には驚かされました。その先も繋がる縁であれと願うばかりです。
2021年07月21日
『世々と海くんの図書館デート(4) クリスマスのきつねは、だんろのまえで どんなゆめをみる?』
野村美月 先生が贈る胸キュンラブストーリー。第4巻はクリスマスからバレンタインに
かけての時間を“海”といっしょに過ごす中で、“世々”は憧れの夢に想いを馳せます。
(イラスト:U35 先生)
【 http://aoitori.kodansha.co.jp/book/2021/7/4.html 】
“世々”の家で行われるクリスマスパーティで“海”がリクエストした手作りハンバーグ。
そこに家族のぬくもりを求める彼の心の飢えが伺えます。彼女が示したサンタクロースに
対する見解を聞き、寒さに震えていた心を温める彼の機微に優しさも垣間見えてまた素敵。
俄然、距離が近づいてきた“海”に対して甘い口づけを期待する“世々”が可愛いの何の。
彼女の姉たちに牽制されたり、熱に浮かされたりしてままならない彼がチャンスを逃さず
仕掛ける辺りはドラマさながらでキュンキュンします。彼女も幸せいっぱいで何よりです。
そんな余韻を夢で味わいなおすところも“世々”らしくて良いですね。U35 先生の挿絵も
演出としてお見事の一言。2人が交際を続ける裏側で“灯理”と“由鷹”の関係が変化を
見せつつある点も要注目で。このまま波風立てずに進められるか、次巻の刊行を待ちます。
かけての時間を“海”といっしょに過ごす中で、“世々”は憧れの夢に想いを馳せます。
(イラスト:U35 先生)
【 http://aoitori.kodansha.co.jp/book/2021/7/4.html 】
“世々”の家で行われるクリスマスパーティで“海”がリクエストした手作りハンバーグ。
そこに家族のぬくもりを求める彼の心の飢えが伺えます。彼女が示したサンタクロースに
対する見解を聞き、寒さに震えていた心を温める彼の機微に優しさも垣間見えてまた素敵。
俄然、距離が近づいてきた“海”に対して甘い口づけを期待する“世々”が可愛いの何の。
彼女の姉たちに牽制されたり、熱に浮かされたりしてままならない彼がチャンスを逃さず
仕掛ける辺りはドラマさながらでキュンキュンします。彼女も幸せいっぱいで何よりです。
そんな余韻を夢で味わいなおすところも“世々”らしくて良いですね。U35 先生の挿絵も
演出としてお見事の一言。2人が交際を続ける裏側で“灯理”と“由鷹”の関係が変化を
見せつつある点も要注目で。このまま波風立てずに進められるか、次巻の刊行を待ちます。
2021年07月20日
『俺を好きなのはお前だけかよ(16)』
駱駝 先生が贈るラブコメディ作品。第16巻は姿を消した“菫子”を探し出すため、仲間の
力と彼女の出す意味深なヒントをもとに“雨露”が正解が指し示す場所へと走り続けます。
(イラスト:ブリキ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/oresuki/322102000021.html 】
“菫”の代わりに「パンジー」として“雨露”と接し、“菫”のために身を引く“菫子”。
すべてを知った“雨露”が“菫子”に怒りと欲求をぶつけたくなるの分かるというもので。
そんな彼のまっすぐな姿勢に惚れてしまった女性陣に対しては同情を禁じ得ない展開です。
“菫子”を探すあてを求めて、これまで散々振り回し、振り回されてきたオールスターと
言ってもいい女性陣とのやり取りと、彼女らから示される“菫子”への思いの一つ一つが
興味深く、そして感慨深く。“雨露”が彼女たちにお断りを入れ続ける場面も印象深くて。
自分の気持ちを隠し切れず、逃げの一手を決めた“菫子”の想いも垣間見ることができる
まさにクライマックスな流れを受け止める場所は納得感いっぱい。ようやく自分の想いに
素直になった彼女を見れて一安心な最終巻・・・ではないということで次巻と新作に期待です。
力と彼女の出す意味深なヒントをもとに“雨露”が正解が指し示す場所へと走り続けます。
(イラスト:ブリキ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/oresuki/322102000021.html 】
“菫”の代わりに「パンジー」として“雨露”と接し、“菫”のために身を引く“菫子”。
すべてを知った“雨露”が“菫子”に怒りと欲求をぶつけたくなるの分かるというもので。
そんな彼のまっすぐな姿勢に惚れてしまった女性陣に対しては同情を禁じ得ない展開です。
“菫子”を探すあてを求めて、これまで散々振り回し、振り回されてきたオールスターと
言ってもいい女性陣とのやり取りと、彼女らから示される“菫子”への思いの一つ一つが
興味深く、そして感慨深く。“雨露”が彼女たちにお断りを入れ続ける場面も印象深くて。
自分の気持ちを隠し切れず、逃げの一手を決めた“菫子”の想いも垣間見ることができる
まさにクライマックスな流れを受け止める場所は納得感いっぱい。ようやく自分の想いに
素直になった彼女を見れて一安心な最終巻・・・ではないということで次巻と新作に期待です。