2021年06月29日

『僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語』

松山剛 先生が贈る新作はファンタジー。栄枯盛衰の果てに生き残った魔術師が注目する
両目眼帯の美人剣士。2人の邂逅を通して様々に交錯する運命、悲壮な生き様を描きます。
(イラスト:ファルまろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322103000077.html


世界中に散逸する魔術を本に集め、残り1つを埋めるべく旅を続ける魔術師“オットー”。
その旅中で出会ったのが目が見えなくても卓越した剣技を見せる女性“ジークフリーデ”。
「新種の魔術」の片鱗を見た“オットー”は彼女に纏わる血生臭い逸話と直面するが──。

「良い国だ」と師匠より聞いていたリーベルヴァイン、そして女王“ロザリンデ”の変容。
それでも慕う女王を討つ覚悟を示す“ジークフリーデ”に対抗心剥き出しの“イザベラ”。
垣間見える因縁に深まる謎の数々。読み続ける内に惹き込まれていく話運びは流石の一言。

やがて女王が示す狂気の一端に触れてしまう“オットー”が目にする、避けられない戦い。
「百合殺し愛」とはよく言ったもので“ジークフリーデ”が披露する圧倒的な力、そして
忠誠心には驚愕するしかありません。続く「第2部」の展開が気になる要注目な作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル