佐伯庸介 先生が贈る、図書館地下の迷宮を探索する図書隊の活動を描くファンタジー。
第2巻は貸出を依頼された魔導書を求め“尊”たちが六層で待ち受ける敵と対峙します。
(イラスト:花ヶ田 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322012000007.html 】
図書館に本を戻してもらうよう活動する「守砂隊」が、求めている魔導書が見当たらない
という事態に直面する今巻。依頼してきた“紙珠”教授との振舞いも興味深い上に“尊”
との浅からぬ縁も感じさせる描写が気になります。先々のかかわりも期待できる存在です。
今回の依頼を遂行するにあたり“尊”の指示を受ける立場になる“三火”。彼女の言動が
彼に対する異常なまでの執着をより感じさせて、こちらも気になる人物なのは間違いなく。
他にも戦闘シーンで魅せる圧倒的な技量、コンビネーションは見せ場の一つと言えるかと。
猥談などで“尊”たちが男同士の友情も深めつつある様子を楽しく見守る一方、図書館の
地下にある迷宮からの強い敵意を感じた彼が、死中に活を求めるような感情を見せる所も、
それに目をつける「彼」の立ち位置も気になる展開で。続きがどうなるか、楽しみです。