2021年04月23日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第五部「女神の化身5」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。 第五部・5巻は“フェルディナンド”
の連座回避、待遇改善を求め“ローゼマイン”がグルトリスハイトを望む王族と交渉します。
(イラスト:椎名優 先生)

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“ヴィルフリート”を叱責する声が上がるのも無理はない彼の振舞いに同情することはなく。
今巻の件でエーレンフェストを離れることになる“ローゼマイン”によって立場が一変する
ことになる彼を“ジルヴェスター”はどう見守っていくか、その点には同情を禁じ得ません。

このところの“ローゼマイン”は価値観の違う者との対立が目立つと感じる中、保護者でも
あった“フェルディナンド”のため“ジギスヴァルト”と対峙し、過去に培ってきた経験を
十二分に活かし、これでもかと説き伏せていくやり取りは圧巻で、胸がすく思いがしました。

“ディートリンデ”の危なっかしい言動、下心ある“イヌマエル”のような存在。まだまだ
“ローゼマイン”の悩みの種は尽きない中、彼女を気遣う“ヒルデブラント”が内に秘める
決意がどう影響するか、引き延ばした1年で各々の思惑がどう交錯するか、次巻も注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル