2021年04月08日

『田中〜年齢イコール彼女いない歴の魔法使い〜 12』

ぶんころり 先生が贈る王道異世界ファンタジー。第12巻は「不死王を出せ」の一点張りで
逆鱗に触れれば町を滅ぼす勢いの“龍王”に対し“田中”が“精霊王”に助けを求めます。
(イラスト:МだSたろう 先生)

https://gcnovels.jp/book/b1165.html


傲岸不遜な言動を見せ、まさに理不尽の塊とも言える“龍王”の話の通じなさに怒りすら
覚える局面を“田中”の処世術で何とか丸く収めようとする話が軸となる「王なる存在」。
“精霊王”を担ぎ上げてもまだ暴挙に及ぶ“龍王”を抑えきれたのも彼の人徳が為せる所。

そんな“田中”の存在感に目が離せなくなってきた“精霊王”の見た目メスガキっぷりが
МだSたろう 先生のイラストも相まって、読み手としても釘付けにならざるを得ません。
彼の「処理」に対して助言するのもアレですが、それを活用しようとする彼も中々のもの。

“田中”の囲い込みに余念がないかの皇帝も彼から目が離せない中、「大聖国の主」では
「彼女」の野望にいささかの狂いもなし、という面が見えて謎の安心感を覚えます。裏で
“ソフィア”が見せる活躍にも注目しつつ、受難続きの彼がどう動くか今後も楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル