七野りく 先生が贈る魔法革命ファンタジー。第8巻は行方不明の“アレン”の情報を求め
“リディヤ”が暴走する中で叛乱軍が最後の反撃に臨む王国動乱編、決着の時を迎えます。
(イラスト:cura 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/201812koujodenka/322006000823.html 】
“オルグレン”のもとへ“アレン”の消息を尋ねに行ったのは全くもって悪手と言うしか。
約束された「悪堕ち」ではあるにしても“リディヤ”に対してここまで心痛を味わわせる
必要があったのか、と運命の悪戯に苦言を呈したくなる所。“アリス”の言葉も厳しめで。
“アレン”不在の中、自暴自棄の“リディヤ”に諫言は届くのか。“リィネ”が泣き言を
あらわにするのも分かります。対して“ティナ”が気丈に振舞う姿には賞嘆するばかり。
世界の命運をかけた大喧嘩、“リディヤ”の心の脆さここに極まれり、という流れです。
“アトラ”を救い、“アトラ”に救われた“アレン”が満を持しての登場を迎えてからは
物語が纏まる感じがして感慨深いものが。これで“リディヤ”も報われたことと思います。
平穏な時間を取り戻したか、と思いきや別の思惑も動き出したようで続きが気になります。