手島史詞 先生が贈る、不愛想魔王と箱入りエルフによるラブコメファンタジー。第12巻は
“ネフィ”の誕生日を祝う“ザガン”が“ネフテロス”に迫る命運の日に頭を悩ませます。
(イラスト/COMTA 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/954.html 】
【 https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/madoai/ 】
“ザガン”も“ネフィ”も誕生日を祝ったことがない、という切ない境遇に同情を覚える
ところから互いの誕生日をまず知るところから始まり、どう祝えばいいのか頭を悩ませる
姿は微笑ましく映ります。にも関わらず恋愛相談を受けたりする彼は滑稽とも言えます。
そんな心温まる雰囲気とは裏腹に、“ネフテロス”へホムンクルスとしての余命を告げる
“ザガン”から人として成長し続けている内面の更なる変化が窺えるのが感慨深いです。
命運を受け入れようとする彼女に対しどう踏みとどまらせるか考えを巡らせる所も含めて。
“シャスティル”と“リリス”が相談し合う内容から、恋だけでもなく、愛だけでもなく、
“ネフテロス”を救う感情の芽生えに光明が見えた・・・かと思えば埒外に重い怒涛の展開。
「やってくれたな“ビフロンス”!」だけでは済まない様相に、続きから目が離せません。