2021年04月02日

『ライアー・ライアー7 嘘つき転校生は偽りの正義に逆襲します。』

久追遥希 先生が贈る学園頭脳ゲーム&ラブコメ。第7巻はヘキサグラムそして“佐伯”の
振りかざす正義という名の暴力に対し“緋呂斗”たちが最終決戦の場をもって断罪します。
(イラスト:konomi 先生(きのこのみ))

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“佐伯”が“緋呂斗”たち執拗に追い詰めてくるその手段の悪辣さに鬱憤は募るばかりで。
そんな中、彼が“更紗”の立ち位置に言及する場面などでは焦りや緊張感を覚えたりして。
絶対的勝利を信じて疑わない“阿久津”の圧倒的な力にも不安をかき立てられるばかりで。

リアル脱出ゲームを模した最終決戦に仕掛けられる隠されたルールに怯むことなく、ただ
むかっ腹の立つ“佐伯”に対する勝ち筋を見極めていく“緋呂斗”。彼が“摩理”に対し
ある違和感に気付いたことが最大の鍵を握っていた点には一番驚かされた点でもあります。

味方殺しすら厭わない“佐伯”とイカサマ上等の“緋呂斗”。どちらの味方に付くのか、
他陣営の駆け引きも見所で、グッとくる支援の数々に熱いものを感じずにはいられません。
運営の英断に拍手喝采を送りつつ気になる要素が先々どう響くのか、次巻刊行を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル