2021年03月26日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン NEXT BOX HDDD英国編〈下〉』

川上稔 先生が贈る大人気戦国学園ファンタジー。4冊目となるアーサー王伝説編・下巻は
元の世界へ戻るため、そして失わせないため、武蔵勢が英国の記録を補正しにかかります。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))

https://dengekibunko.jp/product/horizon/321905000140.html


“ペリノア”王との相対で見せた“豊”の知識、そして技がまず印象深い。昇天するだけ
じゃないんだ、という本領発揮感が。英国の地盤固めに動き出す武蔵勢へ釘を刺しに来る
“ワンサード”は“スリーサーズ”とのやり取りが結末に響いてくる展開も胸に残ります。

そもそも“ワンサード”はなぜ武蔵を拒絶するか。そこにアーサー王に纏わる歴史再現と
失わせてしまう者たちの気概が見えたことに驚くと共に、“スリーサーズ”がつき続ける
嘘を、抱き続ける淡い願いを見抜くのが“メアリ”だったのも運命というか、縁というか。

他にも「湖の精霊」のいわく、“点蔵”と重なる“パーシバル”のヘタれ具合、結局の所
戦争はしちゃう武蔵勢、最後にはしっかり欲しい言葉をくれる“トーリ”など見所は満載。
皆の身勝手に動かされ、そして救われた者たちの物語、十分に堪能させていただきました。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル