2021年03月19日

『ソードアート・オンライン プログレッシブ7』

アインクラッドを第一層から攻略する過程を描く、川原礫 先生によるもう一つの「SAO」。
第7巻は“キリト”たちが第7層でいわくつきのカジノにまつわる陰謀に巻き込まれます。
(イラスト:abec 先生)

https://dengekibunko.jp/product/sao/322011000002.html


ベータテスター時代、カジノで素寒貧にされた苦い経験を持つ“キリト”。先行する攻略
ギルドたちも同じ末路を迎えているかと思えば大勝ちしている、という違和感が指す意味。
キャラクターという立場を超えた存在、その介入の可能性を匂わせる顛末が気になる話で。

カジノを仕切る要人の一人“ニルーニル”から告げられるカジノでのイカサマ疑惑。その
解決を依頼された“アルゴ”を手伝う“キリト”たちのやり取りが軽妙で見ていて楽しい。
“アスナ”が苦手なものに対するあの反応と彼への指摘は微笑ましく、愛すら感じます。

カジノの話だけで終わってしまうのかな、と思えば“キズメル”に関するクエストもまだ
続いていることを見せてくれてひと安心。こちらも先々、気になる要素を残しています。
謎もクエストも未解決なままで続いてしまうのは厳しい所ですが、次巻の刊行を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル