2021年03月17日

『ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい3』

五十嵐雄策 先生が贈るラブコメディ。第3巻はからかい上手な“花梨”の妹が“龍之介”
へ接近する姿にあたふたなどする内に彼女の感情が決定的な方向へ整理されていきます。
(イラスト:はねこと 先生)

https://dengekibunko.jp/product/kawatere/322012000011.html


「天然グイグイ」「照れハラ」などと“龍之介”の言動を評価する新語が生まれていく中、
勉強を教えに来た彼を試そうとする“花恋”の「ミイラ取りがミイラになる」感がスゴい。
似て非なる者であることも、そこに別の魅力もあることを認める潔さがまさに彼の真骨頂。

“花梨”至上主義と言っても過言ではないほど“龍之介”が彼女への言葉のアプローチを
強める合間に幕間などで女性陣の乙女心をざわつかせていく罪作り度の高まり具合も見所。
そんな愛を向けられる彼女が、意外にも自身の感情を持て余している様子に驚かされます。

互いに関係を一歩でも進めるべく「夏休みをいっしょに過ごしたい」と提案する一大決心。
みんなで海水浴。さらに2人で夏祭り。キュンキュンする場面の連続から、気持ちを高揚
させる“花梨”の姿を見て、「もう一押しだ“龍之介”」と応援しながら次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル