2021年03月05日

『呪剣の姫のオーバーキル 〜とっくにライフは零なのに〜2』

川岸欧魚 先生が贈る痛快スプラッターファンタジー。第2巻は“シェイ”の前に現れる
「討伐者狩り」との死闘と、因縁の相手に対し果敢に挑む“エレミア”の顛末を描きます。
(イラスト:so品 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518887


「屍喰らい」に溜まっていた呪いを補うべく弱いモンスターを地道に惨殺する“シェイ”。
高いクエストに挑みたい“エレミア”の気が急いて「パーティを抜ける」と言い出しても
引き止めもしないあたりは相変わらずですし、“テア”がいなかったら話終わってますね。

上流階級のエルフたちに設けられた弓術の大会で、過去に散々な目にあわされた“メレス”
に“エレミア”がどうギャフンと言わせてやるか。射者が必要になるはずの“シェイ”に
パーティに戻ってくるよう頭を下げさせるか。運命共同体と言わんばかりの顛末が面白い。

“エレミア”が恨みを晴らそうとする一方で、「討伐者狩り」と称する黒衣の男との死闘
を繰り広げる“シェイ”と、それを支援する“テア”の技術と機転の組合せが今回も絶妙。
彼女と共に修業を続ける彼の想いを逆手に取る者たちの思惑もこの先、気になる要素です。

posted by 秋野ソラ at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル