2021年03月02日

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4』

衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。2年生編・第4巻は最終局面を迎える無人島での
サバイバル試験で“綾小路”を助ける者、見守る者、害する者、様々な思いが錯綜します。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/youzitsu/322010000012.html


ホワイトルームの関係者であることを“綾小路”に開示した“天沢”が彼に執着する様は
まるで品定めに興じる強者の如く。それでいて、横槍を入れるお邪魔虫には容赦なく力を
振るう傲慢ぶりも見せるあたり、まだまだ彼との距離感が掴めない興味と脅威が残ります。

品定めと言えば“南雲”との腹の探り合いも、彼に“綾小路”を認めさせる絶妙な応酬を
魅せてくれました。“綾小路”に包囲網を展開する一年生チームも一枚岩ではない弱さを
露呈しましたし、彼もまた一人ではない戦い方で仲間の強さも顕示してくれたのが爽快で。

反則してでも“月城”が“綾小路”との直接対決を望むその真意、結末もさることながら
思いがけない共闘や、試験の行方、更には「彼女」のアオハルいっぱいな失言っぷりと
見どころ満載で、先が気になる要素ばかり。次巻も楽しみなのは言うまでもありません。

posted by 秋野ソラ at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル