串木野たんぼ 先生が贈る新作は、酒癖の悪い姉をもつ少年が同じく大酒飲みな姉の知人に
家に入り浸られて、穏やかな日常を侵食される様子を描いていく青春宅飲みラブコメです。
(イラスト:加川壱互 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815609320/ 】
芸能事務所のマネージャーとして辣腕を振るう姉“雫”の家に居候する高校生の“穂澄”。
姉の言いつけで泥酔した“七瀬”を介抱してから、彼女の酒の席に付き合わされる破目に。
キャラの強い彼女を見て、頼まれていた脚本のモデルにしようと彼は観察を始めるが──。
“穂澄”の手を煩わせる“七瀬”の振舞いに、感情移入できないまま話が進んでいく中で
彼女の立場や酒飲みである必要性などが明らかになるにつれそれが少しずつ見直されます。
演劇に、中でも脚本に興味がある彼を印象づける存在になっているところも興味深い点で。
ある意味、共同生活をしているような“穂澄”と“七瀬”に思う所ある“洋子”ですけど、
取り越し苦労でしかないと思いたいですし、「届けその想い」と応援したい注目の女の子。
そんな人の気も知らないで突如現れる「伏兵」に彼の心はどう揺れるのか、気になります。