2021年02月04日

『薬屋のひとりごと 10』

日向夏 先生が贈るシリーズ累計1200万部の大人気ミステリー。第10巻は西都に到着した
“壬氏”の難しい立場を描きつつ、その裏で“猫猫”が大蝗害に潜む歴史を紐解きます。
(イラスト:しのとうこ 先生)

https://herobunko.com/books/hero14/12670/


西都に蝗害はないのか。まずは「“馬閃”がんばれ」と応援したくなる一面を堪能しつつ
“陸遜”も訪れたという村を訪れる“猫猫”がその真相にどう迫るか。意味深長な言動を
見せる“雀”や“天祐”が気になり、何度もあれこれと予想が崩されて翻弄されました。

芋の普及に向けて白羽の矢が立つ“羅半兄”。その呼ばれ方からして実に不憫な方ですが
そんな彼が今巻の鍵を握ることになるとは。風の民とは何か。戌の一族はなぜ滅んだのか。
飛頭蛮の謎すら巻き込んで示された「ある可能性」は点を線で結ぶかのような内容で驚愕。

ある手段を用いて届けられた文がもたらす凶兆。高まる緊張感。“猫猫”すら身の危険を
覚える展開にヒヤヒヤして、それを心配する“壬氏”の対応にニヤニヤして。“玉葉”が
その顛末を知ってなお、自身の戦に臨む一幕がどんな話に繋がるか、続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル