かやこ 先生によるマンガ連載も続く、みかみてれん 先生の大人気ガールズラブコメディ。
第3巻は母の入院で自宅に一人で過ごす“鞠佳”に“絢”が期間限定の同居を提案します。
(イラスト:雪子 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815608682/ 】
【 https://magazine.jp.square-enix.com/mangaup/original/arioto/ 】
「お母さんが……」と電話越しに涙する“鞠佳”から聞いたその訳に拍子抜けする“絢”。
「鞠佳を守るだけの兵器になる」と家に泊まりにきた彼女から肩透かしを食らう“鞠佳”。
攻守交代で一週間、何もなく過ごせるか、なんて賭けにもならない展開が待ち受ける訳で。
そんなドキドキの同居生活を送る“鞠佳”は再び“アスタ”から女難の相が出ている、と
言われて「彼女」と「ありえない」談義を繰り広げるあの顛末。肝が据わった、というか
覚悟ができた証でもあり、あのエピローグにも繋がったのだと思うと強さをより感じます。
今巻あたりから同人誌版でもかなり刺激的な場面が描写されてくる本作の特徴を商業作品
としてどう活かすか。「GA文庫」編集部としてもだいぶ攻めてきたように見受けられます。
てれん 先生が抱く強欲にどこまで付き合ってくれるか、引き続き見極めたいと思います。
2021年02月19日
2021年02月18日
『りゅうおうのおしごと!14』
白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。ドラマCD&抱き枕カバー付き特装版も同時発売
となる第14巻は“銀子”にとって、そして“あい”にとって人生を左右する道を選びます。
(イラスト:しらび 先生 監修:西遊棋)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815606619/ 】
“釈迦堂”にとっておきの昔話を聞かされては泣き、「結婚しよう」と言われて喜色満面。
いい話になりそうな流れから師匠にケチをつけられ、「あのこと」も知って憤怒は拭えず。
それでも“銀子”が一番したいことに向かって迷わない姿勢が勇ましくて、痛ましくて。
“澪”から託された想いを活かしきれず、迫り来る「約束」の時を前に焦りは抑えられず。
母からそこを厳しく指摘された“あい”が「二回目の対局」という道を選ぶまでの顛末が
もどかしくて、切なくて。微笑ましく見えた金沢観光すらこのための布石でしかない所も。
2人の覚悟を見据えた“桂香”から活を入れられたものの、心には空虚が残る“八一”。
その隙間を抱えたまま彼は更なる高みを目指せるのか、あるいは誰かに埋めてもらうのか。
まさか「感想戦」でも罠を仕掛けられるとは思いも寄らず続きが色々と気になる展開です。
となる第14巻は“銀子”にとって、そして“あい”にとって人生を左右する道を選びます。
(イラスト:しらび 先生 監修:西遊棋)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815606619/ 】
“釈迦堂”にとっておきの昔話を聞かされては泣き、「結婚しよう」と言われて喜色満面。
いい話になりそうな流れから師匠にケチをつけられ、「あのこと」も知って憤怒は拭えず。
それでも“銀子”が一番したいことに向かって迷わない姿勢が勇ましくて、痛ましくて。
“澪”から託された想いを活かしきれず、迫り来る「約束」の時を前に焦りは抑えられず。
母からそこを厳しく指摘された“あい”が「二回目の対局」という道を選ぶまでの顛末が
もどかしくて、切なくて。微笑ましく見えた金沢観光すらこのための布石でしかない所も。
2人の覚悟を見据えた“桂香”から活を入れられたものの、心には空虚が残る“八一”。
その隙間を抱えたまま彼は更なる高みを目指せるのか、あるいは誰かに埋めてもらうのか。
まさか「感想戦」でも罠を仕掛けられるとは思いも寄らず続きが色々と気になる展開です。
2021年02月17日
『異世界迷宮の最深部を目指そう15』
割内タリサ 先生が贈る異世界迷宮ファンタジー。 第15巻は「素直」な“ディア”たちを
前に“ラスティアラ”が起死回生の一手を打ち、“カナミ”が自身の過去と向き合います。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)
【 https://store.over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=EC0502 】
「みんな一緒」になる夢を今こそ叶える時、と見定めた“ラスティアラ”の覚悟がすごい。
その想いの強さは“スノウ”の恨み言や“ディア”の悔恨を、その身でもって受け止めた
あの姿を見れば一目瞭然。禍を転じて福と為す、な展開に思わず心の中で拍手喝采でした。
対して“ライナー”ですら認めた“ラスティアラ”の狙いを信じきれなかった“カナミ”。
“ラグネ”の後押しもあって“ノスフィー”との因縁に、そして自身が「最低な男」だと
向き合うため「過去視」の魔法すら使った点は評価が高いです。それでも最低なんですが。
更に「未来視」の魔法すら持ち出して“ノスフィー”を救うべく最善の道を模索し続ける
“カナミ”と“ラスティアラ”。運命の対峙、ハラハラするその行方は想像の枠を超えて
疑問符いっぱいな結末を迎えます。それでも“過波”の物語として進む次巻に要注視です。
前に“ラスティアラ”が起死回生の一手を打ち、“カナミ”が自身の過去と向き合います。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)
【 https://store.over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=EC0502 】
「みんな一緒」になる夢を今こそ叶える時、と見定めた“ラスティアラ”の覚悟がすごい。
その想いの強さは“スノウ”の恨み言や“ディア”の悔恨を、その身でもって受け止めた
あの姿を見れば一目瞭然。禍を転じて福と為す、な展開に思わず心の中で拍手喝采でした。
対して“ライナー”ですら認めた“ラスティアラ”の狙いを信じきれなかった“カナミ”。
“ラグネ”の後押しもあって“ノスフィー”との因縁に、そして自身が「最低な男」だと
向き合うため「過去視」の魔法すら使った点は評価が高いです。それでも最低なんですが。
更に「未来視」の魔法すら持ち出して“ノスフィー”を救うべく最善の道を模索し続ける
“カナミ”と“ラスティアラ”。運命の対峙、ハラハラするその行方は想像の枠を超えて
疑問符いっぱいな結末を迎えます。それでも“過波”の物語として進む次巻に要注視です。
2021年02月16日
『ねえ、もっかい寝よ?2』
田中環状線 先生が贈る添い寝ラブコメ。第2巻はクラスの委員長から恋仲を疑われ、迫る
宿泊研修で不純な行為があれば教師に報告すると言われ“忍”と“静乃”が策を考えます。
(イラスト:けんたうろす 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322010000137.html 】
生真面目な性格がいかにも委員長らしい“風来”。彼女が持つクセの強い「恋愛妄想」が
あながち間違ってない、というか“忍”と“静乃”に疑いをかけるくらいは見る目がある。
ということで「彼シャツ」とかしちゃう、させちゃう2人に釘を刺すのが今巻のポイント。
添い寝しなければ安眠できない状況は変わりなく、かと言って2人特殊な関係を理解して
もらえるとは思えない“風来”に対し“小峰”姉弟や“花音”の手も借りあれやこれやと
手を尽くす様子にハラハラしたりニヨニヨしたり、羨ましい関係だと再認識させられます。
しかしそこは人間、しかも若人、ということで油断大敵。運命の分岐点を迎えるワケです。
添い寝するということに対し“忍”と“静乃”が改めて向き合い、示した誠実で邪な想い。
“風来”がそれをどう判断するか見届けてほしいですし、その行く末も気になる展開です。
宿泊研修で不純な行為があれば教師に報告すると言われ“忍”と“静乃”が策を考えます。
(イラスト:けんたうろす 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322010000137.html 】
生真面目な性格がいかにも委員長らしい“風来”。彼女が持つクセの強い「恋愛妄想」が
あながち間違ってない、というか“忍”と“静乃”に疑いをかけるくらいは見る目がある。
ということで「彼シャツ」とかしちゃう、させちゃう2人に釘を刺すのが今巻のポイント。
添い寝しなければ安眠できない状況は変わりなく、かと言って2人特殊な関係を理解して
もらえるとは思えない“風来”に対し“小峰”姉弟や“花音”の手も借りあれやこれやと
手を尽くす様子にハラハラしたりニヨニヨしたり、羨ましい関係だと再認識させられます。
しかしそこは人間、しかも若人、ということで油断大敵。運命の分岐点を迎えるワケです。
添い寝するということに対し“忍”と“静乃”が改めて向き合い、示した誠実で邪な想い。
“風来”がそれをどう判断するか見届けてほしいですし、その行く末も気になる展開です。
2021年02月15日
『ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい』
葉月文 先生が贈る新作は、低迷の続く作家が担当編集から送られた「秘密兵器」を頼りに
ラブコメを書くことになった顛末を通じて、作者から読者へ向けたメッセージを伝えます。
(イラスト:DSマイル 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322008000010.html 】
担当編集“双夜”に重版童貞と揶揄される“ホヅミ”は編集部からの荷物を届けてくれた
女子高生“茉莉”の協力を頼りに世間を見返す一発逆転するためのラブコメを書き始める。
一生を懸けて作家であり続けるため、自分の作品を面白いと言ってくれる人のために──。
突如始まった半同棲生活に、女子高生と30歳目前の作家が一喜一憂する様子を微笑ましく
見守るだけの物語、かと思いきや、編集との意味深長な関係、一歩も二歩も先を行く同期、
原稿を書き直したくなる発売前の無力感、と小説を書く作家の心情が赤裸々に綴られます。
重版童貞を卒業できるか、が鍵ではなく“双夜”と“ホヅミ”の間で「秘密兵器」に対し
認識の齟齬があることが分かってからの怒涛の展開が本作の肝。“茉莉”が冒頭で見せた
戸惑いに込められた胸の内を、受け止めた彼の気概を、ぜひ読んで察してほしい作品です。
ラブコメを書くことになった顛末を通じて、作者から読者へ向けたメッセージを伝えます。
(イラスト:DSマイル 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322008000010.html 】
担当編集“双夜”に重版童貞と揶揄される“ホヅミ”は編集部からの荷物を届けてくれた
女子高生“茉莉”の協力を頼りに世間を見返す一発逆転するためのラブコメを書き始める。
一生を懸けて作家であり続けるため、自分の作品を面白いと言ってくれる人のために──。
突如始まった半同棲生活に、女子高生と30歳目前の作家が一喜一憂する様子を微笑ましく
見守るだけの物語、かと思いきや、編集との意味深長な関係、一歩も二歩も先を行く同期、
原稿を書き直したくなる発売前の無力感、と小説を書く作家の心情が赤裸々に綴られます。
重版童貞を卒業できるか、が鍵ではなく“双夜”と“ホヅミ”の間で「秘密兵器」に対し
認識の齟齬があることが分かってからの怒涛の展開が本作の肝。“茉莉”が冒頭で見せた
戸惑いに込められた胸の内を、受け止めた彼の気概を、ぜひ読んで察してほしい作品です。