2020年12月11日

『友人キャラは大変ですか?10』

伊達康 先生が贈る最強助演ラブコメ。第10巻は能力を封じられた“龍牙”の代役として
ハーレムラブコメ主人公の立ち位置に置かれた“一郎”が“阿義斗”との決戦に臨みます。
(イラスト:紅緒 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518702


相対する「悪魔憑き」が誰も彼もコメディ要素に溢れている点に不満を募らせる“一郎”。
倒すほどに力を増す“阿義斗”が奈落城すら奪う埒外の展開に加えて、四神ヒロインズと
奈落の三姫がとっくの昔に“一郎”と仲睦まじいことになっていたこともバレてさあ大変。

“龍牙”に主人公役を押し付けていた、と懺悔する“一郎”。一歩間違えれば一触即発な
展開を「最高の友人キャラ」と認めた彼女の一言が、全てを繋ぎ止めてくれた気がします。
それでも残る苦境を打破する鍵が「窃吻」とは、これまた史上最高の当て字かと思います。

“阿義斗”が“一郎”との対決にこだわる本当の理由を見抜き、友人キャラとして行動を
貫く“バエル”の助演ぶりも光る最終決戦でありました。最後まで自分のことを一般人と
言い切る“一郎”と、できれば“龍牙”に幸あれ、ということで無事完結を祝う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル