「第12回GA文庫大賞・銀賞」を受賞した 西山暁之亮 先生が受賞作の刊行前にTwitterで
バズったWeb小説を書籍化。フランス革命を逆転させる王妃の力をキレッキレに描きます。
(イラスト:伊藤未生 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4815608231.html 】
時は革命の奔流が渦巻くフランス。革命軍に押され、民衆の罵声を浴び、断頭台へと一人
送られる“マリー・アントワネット”。ギロチンの刃が落ちる刹那、彼女の筋肉が増大し
刃を止め、断頭台を爆散させる。まさに彼女が筋肉(フランス)となった瞬間である──。
Twitterで発生した流れは途中から拝見しておりました。史実をもとにこれでもかと話を
勢いだけで押し通す本作の魅力が書籍化されたことで、より洗練されたようにも感じます。
筋肉ばっかり言ってるかも知れませんが、ちゃんと運命に抗う筋道も立てられております。
“マリー”の志に賛同して次第に集まっていく仲間たちが、真なるフランスのための障壁
となる悪を討つ活劇をお楽しみいただくと共に、その歴史をどこまでも中立でありたいと
願い、見届けてきた“サンソン”の気概にもぜひご注目のほどを。お薦めできる一冊です。