2020年12月07日

『精霊幻想記 18.大地の獣』

ついにTVアニメ化が決定した、北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。第18巻は“エリカ”に
攫われた“リーゼロッテ”の奪還に臨む“リオ”が聖女と対峙し、その真意に迫ります。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/935.html
https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/seireigensouki/
http://seireigensouki.com/


神聖エリカ民主共和国。攫われた“リーゼロッテ”が探りを入れようと接触を図る宰相
“アンドレイ”。彼とのやり取りから一筋の光明が見えたかのような流れすら利用する
“エリカ”が抱える闇の深さに唖然としますし、翻弄される民草に同情を禁じ得ません。

問い質した“リオ”が“エリカ”の回答に驚く様子も納得ですし、彼を力でねじ伏せに
かかるあの姿は悪役そのもの。こういう憎たらしい悪役を見事に描けるのが先生らしさ
かもしれないと、ここまで本作を読んで感じる今日この頃です。展開が実にもどかしい。

“エリカ”が見せるその力に「勇者」の謎が見え隠れし、“レイス”はその姿を冷静に
分析する中、それでも諦めることはない“リオ”の力強さに応援したい感情が募ります。
国を挙げ、世界を巻き込んでの復讐劇にどう立ち向かうか早く続きが読みたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル