栗ノ原草介 先生が贈る婚活ラブコメ。第3巻は“駿河野”と別れてしまった“牡丹”から
仕事と婚活を両立させる難しさに触れつつ、“縁太郎”自身の結婚にも言及していきます。
(イラスト:吉田ばな 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518719 】
“縁太郎”に対する恩返し、の体で彼の心を掴みにかかる“カレン”。そのあからさまな
攻めの姿勢に気が気でない“結衣”。そんな2人の想いに気付かないのは仲人という立場
だからか。そんな機微を察した“誠”の一手が結婚と向き合い直す鍵になるのは要注目で。
その陰で、“牡丹”が納得のいく漫画を描くために婚活の優先度を下げてしまった心情が、
彼女の価値観を受け止めきれなかった“駿河野”の反応が、婚活経験者として共に分かる
だけに心苦しかった。正しいとか間違っているとか、二元論で済まないだけに刺さります。
究極の選択を何度も迫らせるのが婚活。悩みが抱えきれなくなったら気の置けない相手へ
相談できるのが「結婚相談所」のお世話になる利点であることを再認識させてくれました。
女性陣の機微の変化に加え“黒峰”の腹黒い思惑がどう話を動かすか、続きが楽しみです。