2020年11月23日

『百合に挟まれてる女って、罪ですか?』

ガルコメで名を馳せている みかみてれん 先生が鳴り物入りで「電撃文庫」作家デビュー。
組の抗争を担う少女2人に巻き込まれる一般女性の振り回され、揺れ動く機微を描きます。
(イラスト:べにしゃけ 先生)

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神枝組と久利山組。女組長が束ねる両組織が抗争の果てに選んだのはハニートラップ勝負。
前者は男を虜にする手練手管に長けた娘“楓”が務め、因縁の幼馴染“火凜”と対決する。
対象は一般女性の“茉優”。面識も、女を篭絡する技術もない“楓”は唖然とするが──。

「トクベツな人になりたい」と夢見た“茉優”の理想と現実の乖離に悩む日々に胸を痛め、
彼女のバイト先へ潜った“楓”の言動と葛藤に癒され、“火凜”の絡む姿にニヨニヨして。
更に2人に決断を迫られ、どちらも好きだと応える隙だらけの“茉優”にヤキモキします。

そもそもなぜ“茉優”が対象として選ばれたのかもちゃんと理由付けがされていますし、
“楓”や“火凜”がこの勝負に挑むだけの裏付けもありますし、コミカルなだけではない
面白さが詰まっています。この罪をどう清算するのか、3人の行く末が見てみたい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル