2020年11月11日

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3』

衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。2年生編・第3巻は無人島のサバイバル試験にて
全学年が入り乱れ得点を競う中、“綾小路”を退学へ追い込む者たちが牙を剥き始めます。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/youzitsu/322006000798.html


持参するアイテムの取捨、指定エリアへの道程、クリアする課題の選定。集団行動せずに
単独で試験に臨む“綾小路”に同道を願い出る“七瀬”。彼女の思惑はどこにあるのか、
彼を狙うホワイトルーム生なのか、探り探りの緊迫した展開で読む手にも熱が入ります。

“七瀬”以外にも、かねてから“綾小路”に目を向けていた人々の所作一つ一つに裏が
あるのではと疑うのに疲れる最中で、“高円寺”のブレない言動にはある意味安堵します。
試験中にもかかわらず“恵”のご機嫌取りをする“綾小路”には余裕すら感じられます。

“七瀬”の狙いが明らかとなった刹那、まず「彼女」たちの振舞いには驚かされました。
これも“月城”の計らいによるものか、それを見極めきれないまま意味深な挿絵と共に
次巻へと引かれて身悶えします。“綾小路”は切り抜けると信じて、その時を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル