紙城境介 先生が贈る同棲ラブコメ。ドラマCD付き特装版と同時刊行を迎える第5巻は
“結女”と“水斗”が互いを意識し始める中で“いさな”が自然と外堀を埋めていきます。
(イラスト:たかやKi 先生)
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前巻のバランスを崩した勢いで、そのまま攻めきれれば“結女”の勝ちなのでしょうけど
それが出来ればここまで“水斗”との関係を拗らせていないワケで。そんな複雑な彼女の
胸中を知ってもなお背中を後押ししてくれる“いさな”の考え方が驚異であり脅威であり。
その“いさな”を物の弾みとは言え押し倒し、母“由仁”に見られる失態を犯す“水斗”。
さらに「世話になっているから」と“いさな”の母“凪虎”に気風のいい挨拶を受けつつ
娘の隙がありすぎる姿を見て推察された上で気に入られるあたり、彼も中々の難物です。
誤解が誤解を招く勢いは止まらず、“いさな”を困惑させる事態に直面するその姿を見て
つい「みんな」との違いに悩む女の子であることを忘れている、と再認識させられます。
益々興味深い立ち位置にいる彼女が“水斗”と“結女”の仲をどうかき回すか注目です。