2020年09月03日

『処刑少女の生きる道(バージンロード)4 ―赤い悪夢―』

佐藤真登 先生が贈るファンタジー作品。第4巻は失踪した“アカリ”と“モモ”を追う
“メノウ”の気苦労を他所に、彼女の導師“陽炎”が慈悲なき宣告を突きつけてきます。
(イラスト:ニリツ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815607135.html


“メノウ”が死ぬ未来に繋がる2つの可能性を知った“モモ”が“アカリ”と逃避行する
中で、時に衝突しながら、意外と仲良くしている様子は、緊張感を保ちつつも微笑ましい。
“アーシュナ”の珍妙な願いも受け入れて2人を追う“メノウ”は知る由もない話ですが。

旅中、“メノウ”が「魔導」とは何たるかを突き詰めていく間に、手痛いしっぺ返しを
喰らったり、“アカリ”を取り逃がしたり、あらぬ冤罪容疑をかけられたり、一つとして
報われることがないのが切ない。その上で“陽炎”から告げられるあの一言も容赦がない。

“陽炎”から告げられる「異世界人を送還する魔導理論」の残酷さに絶句する“アカリ”。
彼女のことを殺せるか、と先輩に問いかける“モモ”。いずれ殺意を向けてくるであろう
師匠に対して決意を示す“メノウ”。それぞれの思惑が物語をどう動かすのか、注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル