鈴木大輔 先生が贈るエモ×尊みラブコメ。第2巻は“美優”が抱く淡い想いに気がついた
“ひなた”を軸として、“達也”も含めた色とりどりの恋わずらい模様を描いていきます。
(イラスト:DSマイル 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518627 】
風邪をひいた“ひなた”がここぞとばかりに“達也”へ色々お願いしちゃう話の導入部分。
軽々しく「好きだよ」とつぶやく彼女の言葉を軽く受け流せる彼の胆力はすでに称賛の域。
そんなしたたかな彼女が今回、警察沙汰を起こして補導されることになるとは露知らず。
前巻の騒動から真の意味で和解した“彩夏”、腹を探り合う2人を見守りながら恋バナに
淡白な姿勢を見せる“菜月”、そして引っ込み思案な自分を変えようと努力する“美優”。
そして自分の気持ちを整理しきれないまま迷走する“明日香”と機微の変化も注目の要素。
“ひなた”たちの指南をうけ、すっかり垢抜けた“美優”が全身全霊で臨んだ告白の行方。
それを見たから、だけではなく「あの場面」を見たからこそ責任を取りに来た“ひなた”
の意識の変化を“達也”は見極め、受け止めることができるのか。次巻も見逃せません。
2020年09月09日
2020年09月08日
『ホラー女優が天才子役に転生しました 〜今度こそハリウッドを目指します!〜』
鉄箱 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。ホラー女優が事故死し、転生した先は
お金持ちのご令嬢。子役からハリウッド女優を目指す未来転生型サクセスストーリーです。
(イラスト:きのこ姫 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518634 】
【 https://ncode.syosetu.com/n0230fu/ 】
ホラー女優として名を馳せた“桐生鶫”をまるでホラー映画の呪いのように襲う交通事故。
気がつけば20年後のベッドの上で、銀髪碧眼の美少女“空星つぐみ”として転生していた。
彼女の演劇への熱を汲んだ両親はドラマのオーディション会場へ参加する手筈を整え──。
“鶫”が持つ演劇の才能をそのままに新生子役として大人顔負けの演技で周囲を惹き込む
“つぐみ”の快進撃が爽快。ト書きを使い各場面への導入をスムーズに促す演出もお見事。
そのままTVドラマ化しても問題なさそうな内容です。演者さんは大変だと思いますけど。
“珠里亜”たち同年代の友だちとの関わりだけでなく、“鶫”として共演した演者たちや
スタッフ、関係者との一方的な繋がりがどう作用していくのか楽しみな設定もちらほらと。
きのこ姫 先生の挿絵もホラーな役を演じる描写に合致していて好感。続きが楽しみです。
お金持ちのご令嬢。子役からハリウッド女優を目指す未来転生型サクセスストーリーです。
(イラスト:きのこ姫 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518634 】
【 https://ncode.syosetu.com/n0230fu/ 】
ホラー女優として名を馳せた“桐生鶫”をまるでホラー映画の呪いのように襲う交通事故。
気がつけば20年後のベッドの上で、銀髪碧眼の美少女“空星つぐみ”として転生していた。
彼女の演劇への熱を汲んだ両親はドラマのオーディション会場へ参加する手筈を整え──。
“鶫”が持つ演劇の才能をそのままに新生子役として大人顔負けの演技で周囲を惹き込む
“つぐみ”の快進撃が爽快。ト書きを使い各場面への導入をスムーズに促す演出もお見事。
そのままTVドラマ化しても問題なさそうな内容です。演者さんは大変だと思いますけど。
“珠里亜”たち同年代の友だちとの関わりだけでなく、“鶫”として共演した演者たちや
スタッフ、関係者との一方的な繋がりがどう作用していくのか楽しみな設定もちらほらと。
きのこ姫 先生の挿絵もホラーな役を演じる描写に合致していて好感。続きが楽しみです。
2020年09月07日
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)2』
むっしゅ 先生による漫画連載も好調な みかみてれん 先生が贈るノンストップ・ガールズ
ラブコメ。第2巻は“真唯”に復讐する“紗月”が“れな子”と期限付き交際を始めます。
(イラスト:竹嶋えく 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631379-7 】
【 https://seiga.nicovideo.jp/comic/47265?track=official_trial_l2 】
“れな子”を“真唯”の弱みと見る“紗月”。2人が仲直りしてほしいと願う“れな子”。
思惑が絡み合い“れな子”2週間の交際を始める“紗月”が、妻役として真摯に向き合う
姿勢がまず素敵。秘密を利用する悪女っぷりも、知られて動揺する姿もまた魅力的な要素。
なぜ“紗月”は“真唯”に復讐したいのか。家の事情も知り、裸の付き合いもしちゃう仲
を経て“れな子”が2人を羨ましいと思うのも納得で。改めて仲を取り持つため容赦ない
一撃を叩き込む姿は、あんなに油断が過ぎる身の振り方をするにもかかわらず雄々しくて。
“真唯”に対して言い訳めいた相談をしたり、今回の決闘を踏まえて慰めにかかったりと
“れな子”が「れまフレ」の関係を揺らせる中、彼女が思いも寄らず思わせぶりな言動で
募らせ続けた“紫陽花”の淡い想いがどう花開くのか、今から楽しみで仕方がありません。
ラブコメ。第2巻は“真唯”に復讐する“紗月”が“れな子”と期限付き交際を始めます。
(イラスト:竹嶋えく 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631379-7 】
【 https://seiga.nicovideo.jp/comic/47265?track=official_trial_l2 】
“れな子”を“真唯”の弱みと見る“紗月”。2人が仲直りしてほしいと願う“れな子”。
思惑が絡み合い“れな子”2週間の交際を始める“紗月”が、妻役として真摯に向き合う
姿勢がまず素敵。秘密を利用する悪女っぷりも、知られて動揺する姿もまた魅力的な要素。
なぜ“紗月”は“真唯”に復讐したいのか。家の事情も知り、裸の付き合いもしちゃう仲
を経て“れな子”が2人を羨ましいと思うのも納得で。改めて仲を取り持つため容赦ない
一撃を叩き込む姿は、あんなに油断が過ぎる身の振り方をするにもかかわらず雄々しくて。
“真唯”に対して言い訳めいた相談をしたり、今回の決闘を踏まえて慰めにかかったりと
“れな子”が「れまフレ」の関係を揺らせる中、彼女が思いも寄らず思わせぶりな言動で
募らせ続けた“紫陽花”の淡い想いがどう花開くのか、今から楽しみで仕方がありません。
2020年09月04日
『記憶書店うたかた堂の淡々』
野村美月 先生が「講談社タイガ」から贈る新作は、驚くほど綺麗で無表情な顔をする青年
“一夜”が記憶を売り買いできることを利用する人たちが織り成す様々な物語を綴ります。
(イラスト:本山はな奈 先生)
【 http://taiga.kodansha.co.jp/author/m-nomura.html 】
本が好きな“静乃”にはそれを熱弁しても、それを熱心に聞いてくれる素敵な男性がいる。
そんな“誠”からある日「もう会えない」と連絡が。何度も連絡して繋がらないどころか
“誠”という人物は死亡していることが判明。戸惑う彼女にある記憶が沸き上がって──。
記憶を売り買いする、というのはどういうことか。示される実例に、時には命すら懸けて
相手に伝えたい想いを残したり、自身を表現することに繋げたりと興味深い小編の数々で。
婚活のアプローチに使われるとか、女優の矜持を維持するために利用するとか、実に斬新。
また、一度利用した人物が再び“一夜”のもとを訪れて更なる逸話を生み出していく構成
も小編同士に繋がりができて面白いと感じました。利用する人たちを見た“一夜”の反応
にも物珍しさを感じる注目すべき点かと。紙幅的にも読みやすくオススメできる一作です。
“一夜”が記憶を売り買いできることを利用する人たちが織り成す様々な物語を綴ります。
(イラスト:本山はな奈 先生)
【 http://taiga.kodansha.co.jp/author/m-nomura.html 】
本が好きな“静乃”にはそれを熱弁しても、それを熱心に聞いてくれる素敵な男性がいる。
そんな“誠”からある日「もう会えない」と連絡が。何度も連絡して繋がらないどころか
“誠”という人物は死亡していることが判明。戸惑う彼女にある記憶が沸き上がって──。
記憶を売り買いする、というのはどういうことか。示される実例に、時には命すら懸けて
相手に伝えたい想いを残したり、自身を表現することに繋げたりと興味深い小編の数々で。
婚活のアプローチに使われるとか、女優の矜持を維持するために利用するとか、実に斬新。
また、一度利用した人物が再び“一夜”のもとを訪れて更なる逸話を生み出していく構成
も小編同士に繋がりができて面白いと感じました。利用する人たちを見た“一夜”の反応
にも物珍しさを感じる注目すべき点かと。紙幅的にも読みやすくオススメできる一作です。
2020年09月03日
『処刑少女の生きる道(バージンロード)4 ―赤い悪夢―』
佐藤真登 先生が贈るファンタジー作品。第4巻は失踪した“アカリ”と“モモ”を追う
“メノウ”の気苦労を他所に、彼女の導師“陽炎”が慈悲なき宣告を突きつけてきます。
(イラスト:ニリツ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4815607135.html 】
“メノウ”が死ぬ未来に繋がる2つの可能性を知った“モモ”が“アカリ”と逃避行する
中で、時に衝突しながら、意外と仲良くしている様子は、緊張感を保ちつつも微笑ましい。
“アーシュナ”の珍妙な願いも受け入れて2人を追う“メノウ”は知る由もない話ですが。
旅中、“メノウ”が「魔導」とは何たるかを突き詰めていく間に、手痛いしっぺ返しを
喰らったり、“アカリ”を取り逃がしたり、あらぬ冤罪容疑をかけられたり、一つとして
報われることがないのが切ない。その上で“陽炎”から告げられるあの一言も容赦がない。
“陽炎”から告げられる「異世界人を送還する魔導理論」の残酷さに絶句する“アカリ”。
彼女のことを殺せるか、と先輩に問いかける“モモ”。いずれ殺意を向けてくるであろう
師匠に対して決意を示す“メノウ”。それぞれの思惑が物語をどう動かすのか、注目です。
“メノウ”の気苦労を他所に、彼女の導師“陽炎”が慈悲なき宣告を突きつけてきます。
(イラスト:ニリツ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4815607135.html 】
“メノウ”が死ぬ未来に繋がる2つの可能性を知った“モモ”が“アカリ”と逃避行する
中で、時に衝突しながら、意外と仲良くしている様子は、緊張感を保ちつつも微笑ましい。
“アーシュナ”の珍妙な願いも受け入れて2人を追う“メノウ”は知る由もない話ですが。
旅中、“メノウ”が「魔導」とは何たるかを突き詰めていく間に、手痛いしっぺ返しを
喰らったり、“アカリ”を取り逃がしたり、あらぬ冤罪容疑をかけられたり、一つとして
報われることがないのが切ない。その上で“陽炎”から告げられるあの一言も容赦がない。
“陽炎”から告げられる「異世界人を送還する魔導理論」の残酷さに絶句する“アカリ”。
彼女のことを殺せるか、と先輩に問いかける“モモ”。いずれ殺意を向けてくるであろう
師匠に対して決意を示す“メノウ”。それぞれの思惑が物語をどう動かすのか、注目です。