2020年06月22日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(14) あやせif 下』

伏見つかさ 先生が贈る大人気シリーズ。PSPゲームの「あやせルート」をノベライズした
「新垣あやせifルート」を結ぶ第14巻は交際を始める2人が行く愛と苦難の道を描きます。
(イラスト:かんざきひろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/oreimo/321907000708.html


“京介”セクハラ発言をしてもこれまでとは反応が異なっていたり、体の距離を探り探り
詰め寄ろうとする言動を見せたり、とにかく“あやせ”が可愛い。それは彼も心が浮つく
というものです。キスシーンも初々しくて挿絵もこそばゆいの何の。まさに幸せいっぱい。

そんな恋仲となった“京介”と“あやせ”の関係を“桐乃”には秘密にしている、という
心に棘を刺すかの如き現実から目を背け続けられるか。兄妹という関係がそれを許すはず
もなく。闇に堕ちた“黒猫”や、全てを俯瞰する「彼女」が事の重大さを再認識させます。

「選択肢」という形で悩む心の内を、そして選ぶ決意を示す演出は「ifルート」らしさを
感じさせて良かったですし、エピローグも見事な大団円でお腹いっぱい。満足な展開かと。
「黒猫if」「加奈子if」の刊行も決定、ということでまだまだ楽しませてもらえそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル