2020年06月09日

『友人キャラは大変ですか?9』

伊達康 先生が贈る最強助演ラブコメ。第9巻は母親から告げられる衝撃の事実に加えて
意外な縁で結ばれていた人間関係に頭を悩ませる“一郎”へ更なる難題が降りかかります。
(イラスト:紅緒 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518498


“一郎”が何故ここまで色々できるのか。母親の登場でようやく腑に落ちる事実が明らか
となっただけでなく、一連の騒動に彼の家系にまつわる事情も見えてきて、話を演出する
立場から、いよいよその主役を担う存在に否も応もなく祭り上げられていく進行が面白い。

今回、悪魔憑きとして登場する人物も“一郎”の陣営に深くかかわってくるだけに一筋縄
では退けられない・・・といった緊迫した状況でもコミカルな演出を忘れないあたりは流石。
その中でも“忌綺”が思い上がる「あの人」へ容赦なく叱咤激励するやり取りが印象的で。

次々と数を減らす悪魔憑きに目もくれず、むしろ歓迎の色すら見せる“阿義斗”を横目に
いよいよ迎える“シズマ”の母“麗斐堕”との再会。大団円まっしぐら・・・かと思いきや
エピローグでとんでもない反撃を食らう“一郎”。彼がどう動くか、次巻も要注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル