2020年05月01日

『クラスメイトが使い魔になりまして3』

鶴城東 先生が贈る険悪主従ラブコメ。第3巻は魔術結社「宵の明星」をおびき出すおとり
として“千影”と婚前旅行に臨む“想太”の喪失した過去と神様との深い因縁を描きます。
(イラスト:なたーしゃ 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518375


“千景”の報われなさ、ここに極まれり。“想太”が新魔術を使えることも、彼が彼女を
認めたくなくても好きになることも、「なるほど自然な流れなのね」と見せた上でのあの
「神様」の仕打ちは中々に容赦ない。“ソフィア”の因子すら借りて頑張ったというのに。

その“ソフィア”が見せる“想太”への狂おしく、矛盾にあふれた愛情表現もまた切ない。
“千景”が“ソフィア”と繰り広げた激闘も、その前に“茉莉花”とやり合った決闘も、
いま思えばやらなくていい争いだったのかと考えると「神様」を張り倒したくなります。

“茉莉花”が“想太”のことを想うのもまた、過去の経緯あってこそということでこれも
救いがないというか何と言うか。選択肢を誤っても、大切なものを失ってもなお、彼は
「神様」の捻じれた思惑に打ち勝ってくれることを願いつつ、次巻の刊行を待つ次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル