方波見咲 先生が贈る新作は超本格学園スパイ・ラブコメ。ごく平凡な男子生徒に恋する
奥手のお嬢様が諜報組織の長である特権を駆使し、一喜一憂する騒がしい様子を描きます。
(イラスト:ろるあ 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/chokokawa/321911000947.html 】
名家の令嬢である“黒姫”は才色兼備、生徒会役員も務める隙のない高校二年の女子生徒。
そんな彼女が“凡田”に熱を上げるポンコツぶりを知るのはお目付け役“薫子”ただ一人。
諜報組織の人材をムダ遣いする対象の彼にある日、見知らぬ女子が接触を図ってきて──。
“黒姫”から熱い視線を受けているとも知らず、目立たず影の薄い生活を続ける“凡田”。
そんな彼の素行がフェイクだとしたら? 彼と友だちになろうとする美少女“明希星”が
実は彼から情報を引き出そうとする暗殺者だったら? と三者三様のだまし合いが面白い。
三人が三人とも「この世界に一人じゃない」ことを暗に求めている感じがして少し切ない。
“薫子”が“凡田”のことを好きになるはずがない、という思い込みがその欠片を埋める
最大の障害となって空回りする中、彼は一般人として生き残ることが出来るか要注目です。