ドラマCD付き特装版第3弾制作が決定した、北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。第16巻は
“クリスティーナ”と“フローラ”の救出に成功した“ハルト”が色々目をつけられます。
(イラスト/Riv 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/900.html 】
“ロザリー”に心変わりする“弘明”に、己の罪深さも知らず“ハルト”へ娘を番わせる
“ユグノー”公爵にしっかりと釘を刺す“クリスティーナ”の毅然とした態度が格好良い。
そんな彼女から示された「ある提案」を「彼女」が活かしてくれるかどうかが見ものです。
“ハルト”に対し好意を抱く女性陣を集めたお茶会にて「彼の正妻に」と名乗りをあげる
“シャルロット”。明け透けな彼女の態度から始まる各々の腹の探り合いが楽しくもあり
恐ろしくもあり。一夫多妻か一夫一妻か、彼が女性陣とどう距離を置くのか見届けたい所。
力不足につけ入られる“蓮司”や、兄らしい行いを示してしまった“貴久”。彼らの今を
描くあたりに 北山 先生の本質が垣間見えるような気がする中、新勢力の台頭する流れも
気を配らないといけない“ハルト”。彼が再び安息の日を得られることを願うばかりです。