紙城境介 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。愛極まって監禁までする妹から
逃れるため転生した兄が、転生先の異世界でも彼女と命を懸けた逃亡劇を繰り広げます。
(イラスト:木鈴カケル 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/tenseigotoki/321911000946.html 】
【 https://ncode.syosetu.com/n7437dj/ 】
5年間。両親を事故で亡くし、妹に監禁され、口移しで食事を与えられ続けて過ごした
兄が無力に費やした時間。運よく部屋を脱出した兄が妹をトラックの前に突き放した時、
その手は離れておらず。共に転生した事実に怯える兄は赤子ながら対抗策を模索する──。
裕福な家庭の子“ジャック”として転生した兄が、与えられた精霊術の力をどう活かせば
妹から逃れるための力とできるかを模索する中、52ページの挿絵が与える絶望感が絶妙。
思わず降りる駅を乗り過ごしました。その妹の恐ろしさを見せつけるのが「兄弟転生編」。
続く「才能胎動編」では精霊術を蒐集する爆乳エルフ“ラケル”に師事し“ジャック”が
心技体を磨いていく過程を楽しみつつ、「誰が妹なのか」を想像しながら読み進めていく
ミステリのような面白さを味わえます。これは続きを気にせずにいられないシリーズです。