2020年04月06日

『デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下』

橘公司 先生が贈る新世代ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。謎の精霊“ビースト”の
圧倒的な力を目にしてもなおデートしてデレさせる“士道”の生き様を纏める完結巻です。
(イラスト:つなこ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201103date/321911000909.html


精霊たちの昔と今を各々振り返りつつ物語を結びに掛かる中でまず印象深いのは“七罪”。
何者かは推して知るべし、の“ビースト”との対峙で、涙と共に見せた覚悟と強さは見事。
そして“士道”に与えられた勇気を“耶倶矢”と“夕弦”が体現した戦いぶりはまた美事。

“ビースト”がなぜ“士道”に執着するのか。ついに彼女とのデートへとこぎつけた彼が
辿り着いた真実は互いに欠けたものを補いあえるのか。迎えた顛末には抱く愛情の深さを
見せつけられると共に切なさを感じました。けれど「あの人」は諦めてないようで何より。

物語の締めくくりに合わせたカラーイラストの使い方も豪勢で、門出を祝うのにピッタリ。
「あとがき」にて 橘 先生が示したキャラクターたちにも向けた謝辞の数々に感慨深さも
ひとしお。本編完結を祝いつつ、まだ続くシリーズの余韻を楽しめたらと思うばかりです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル