「pixivシルフ」にてコミカライズが決定した、吹井賢 先生が贈るサスペンス・ミステリ。
第3巻は「Cファイル」を巡る裏取引の捜査で“トウヤ”たちが豪華客船に乗り込みます。
(イラスト:カズキヨネ 先生)
【 https://mwbunko.com/product/321912000261.html 】
「Cファイルを悪用しない、手に入れても破壊する」“未練”にそう確認してから依頼に
応じてカジノ船に乗り込む“トウヤ”と“珠子”。二つ名を得て、命を懸ける闘いでも
見せ場のあった彼女からは成長した証を感じさせます。彼に対する信頼感の高まり具合も。
陽動役として賭け事に興じる“トウヤ”がカジノ船にて直面する連続殺人事件。鍵を握る
「緑眼の怪物」が関与しているかを探るうちに命を賭ける舞台に送り出される羽目に陥る
あたりは因縁深いものが。そんな場面でも仕掛ける彼の罠は「らしさ」を感じさせます。
一連の騒動に対して罠を仕掛けたのは“未練”も一緒。「緑眼の怪物」は誰で、事件には
関与しているのか。顛末を経て一人安堵する“珠子”に対し、プロローグで暗喩する彼に
欠けるものは何なのか。というか、この引き具合で続きはどうするんです!? 吹井 先生。
2020年04月09日
2020年04月08日
『リアデイルの大地にて4』
Ceez 先生が贈る大人気エルフファンタジー。第4巻は“ルカ”を連れてフェルスケイロに
辿り着いた“ケーナ”が依頼を受けて大河に突如現れた巨大な魚影の調査に乗り出します。
(イラスト:てんまそ 先生)
【 https://ebten.jp/p/9784047360501 】
【 https://ncode.syosetu.com/n1247p/ 】
【 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM19201033010000_68/ 】
“ケーナ”のレアアイテムに目をつけてしまう輩からの魔手を払ったり、“マイマイ”が
暴走しがちなところを抑止したりと“ロクシーヌ”の陰日向にフォローする姿が光ります。
その輩が辿る末路はさておき、彼らを隠れ蓑にして暗躍する存在が今後どう動くか要注視。
それにしても「守護者の塔」と言いながら、その形の自由奔放さには改めて驚かされます。
祭の開催も危ぶまれる状況を“マイリーネ”に秘密を明かしてでも解決に導く“ケーナ”
には呆れつつもそれがまた面白いと再認識。巻き込まれる“カータツ”にはついつい同情。
“ケーナ”の子として周知されつつある中、“ルカ”が彼女と同行して祭りを堪能する姿
には心温まるものを感じずにはいられません。安息の日々を脅かすかもしれない闇に対応
しながら「リアデイル」の謎に迫っていくことができるか、続きを楽しみにしたい所です。
辿り着いた“ケーナ”が依頼を受けて大河に突如現れた巨大な魚影の調査に乗り出します。
(イラスト:てんまそ 先生)
【 https://ebten.jp/p/9784047360501 】
【 https://ncode.syosetu.com/n1247p/ 】
【 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM19201033010000_68/ 】
“ケーナ”のレアアイテムに目をつけてしまう輩からの魔手を払ったり、“マイマイ”が
暴走しがちなところを抑止したりと“ロクシーヌ”の陰日向にフォローする姿が光ります。
その輩が辿る末路はさておき、彼らを隠れ蓑にして暗躍する存在が今後どう動くか要注視。
それにしても「守護者の塔」と言いながら、その形の自由奔放さには改めて驚かされます。
祭の開催も危ぶまれる状況を“マイリーネ”に秘密を明かしてでも解決に導く“ケーナ”
には呆れつつもそれがまた面白いと再認識。巻き込まれる“カータツ”にはついつい同情。
“ケーナ”の子として周知されつつある中、“ルカ”が彼女と同行して祭りを堪能する姿
には心温まるものを感じずにはいられません。安息の日々を脅かすかもしれない闇に対応
しながら「リアデイル」の謎に迫っていくことができるか、続きを楽しみにしたい所です。
2020年04月07日
『ゲーマーズ!DLC3』
葵せきな 先生が贈る、こじらせゲーマーたちのすれ違い青春ラブコメ短編集。第3巻は
個別のIFルートや書き下ろし特別エピローグを収録し、シリーズの完全完結を飾ります。
(イラスト:仙人掌 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/201503gamers/321812000684.html 】
どう仲良くなりたいかを探る姿がこそばゆい“千秋”。どこまでも自然体な“亜玖璃”。
まだまだコンシューマ版止まりの“心春”。意外にベストパートナーな予感の“新那”。
思い思いの“景太”に対する「好き」が感じられるIFルートだけでもご馳走感に溢れて。
更にそれを「恋愛シミュレーションゲーム」として自分なりに昇華した“千秋”の一手。
“霧夜”に対しさりげなくフォローの手を回すあたりに抜け目のなさを感じさせながら
彼女の見解をゲームを通じて、「ゲーマーズ!」を使って“景太”に示す一幕は印象的。
私立碧陽学園生徒会の雰囲気を“景太”たちに味わわせる手法もイマドキで、その過程
やら落とし所やらは“杉崎”が絡むからこそ、と言える楽しさがあります。シリーズも
これで全て終わるとなると寂しい想いが募ります。葵 先生が挑む次回作に期待します。
個別のIFルートや書き下ろし特別エピローグを収録し、シリーズの完全完結を飾ります。
(イラスト:仙人掌 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/201503gamers/321812000684.html 】
どう仲良くなりたいかを探る姿がこそばゆい“千秋”。どこまでも自然体な“亜玖璃”。
まだまだコンシューマ版止まりの“心春”。意外にベストパートナーな予感の“新那”。
思い思いの“景太”に対する「好き」が感じられるIFルートだけでもご馳走感に溢れて。
更にそれを「恋愛シミュレーションゲーム」として自分なりに昇華した“千秋”の一手。
“霧夜”に対しさりげなくフォローの手を回すあたりに抜け目のなさを感じさせながら
彼女の見解をゲームを通じて、「ゲーマーズ!」を使って“景太”に示す一幕は印象的。
私立碧陽学園生徒会の雰囲気を“景太”たちに味わわせる手法もイマドキで、その過程
やら落とし所やらは“杉崎”が絡むからこそ、と言える楽しさがあります。シリーズも
これで全て終わるとなると寂しい想いが募ります。葵 先生が挑む次回作に期待します。
2020年04月06日
『デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下』
橘公司 先生が贈る新世代ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。謎の精霊“ビースト”の
圧倒的な力を目にしてもなおデートしてデレさせる“士道”の生き様を纏める完結巻です。
(イラスト:つなこ 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/201103date/321911000909.html 】
精霊たちの昔と今を各々振り返りつつ物語を結びに掛かる中でまず印象深いのは“七罪”。
何者かは推して知るべし、の“ビースト”との対峙で、涙と共に見せた覚悟と強さは見事。
そして“士道”に与えられた勇気を“耶倶矢”と“夕弦”が体現した戦いぶりはまた美事。
“ビースト”がなぜ“士道”に執着するのか。ついに彼女とのデートへとこぎつけた彼が
辿り着いた真実は互いに欠けたものを補いあえるのか。迎えた顛末には抱く愛情の深さを
見せつけられると共に切なさを感じました。けれど「あの人」は諦めてないようで何より。
物語の締めくくりに合わせたカラーイラストの使い方も豪勢で、門出を祝うのにピッタリ。
「あとがき」にて 橘 先生が示したキャラクターたちにも向けた謝辞の数々に感慨深さも
ひとしお。本編完結を祝いつつ、まだ続くシリーズの余韻を楽しめたらと思うばかりです。
圧倒的な力を目にしてもなおデートしてデレさせる“士道”の生き様を纏める完結巻です。
(イラスト:つなこ 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/201103date/321911000909.html 】
精霊たちの昔と今を各々振り返りつつ物語を結びに掛かる中でまず印象深いのは“七罪”。
何者かは推して知るべし、の“ビースト”との対峙で、涙と共に見せた覚悟と強さは見事。
そして“士道”に与えられた勇気を“耶倶矢”と“夕弦”が体現した戦いぶりはまた美事。
“ビースト”がなぜ“士道”に執着するのか。ついに彼女とのデートへとこぎつけた彼が
辿り着いた真実は互いに欠けたものを補いあえるのか。迎えた顛末には抱く愛情の深さを
見せつけられると共に切なさを感じました。けれど「あの人」は諦めてないようで何より。
物語の締めくくりに合わせたカラーイラストの使い方も豪勢で、門出を祝うのにピッタリ。
「あとがき」にて 橘 先生が示したキャラクターたちにも向けた謝辞の数々に感慨深さも
ひとしお。本編完結を祝いつつ、まだ続くシリーズの余韻を楽しめたらと思うばかりです。
2020年04月03日
『出会ってひと突きで絶頂除霊!6』
柚木N' 先生によるコミック連載も始まった 赤城大空 先生が贈るアツくて淫らな退魔活劇。
第6巻は攫われた“槐”が自分を責め続け、パーツに侵食されて暴走する顛末を描きます。
(イラスト:魔太郎 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518337 】
パーツに取り憑かれた者の末路。いわゆる悪堕ちした“槐”が放つ感度三千倍弾の威力が
可笑しくもあり、恐ろしくもあり。霊級格7という未曽有の事態に十二師天の“晴親”が
奇しくも「あたしを殺して」と絶叫する彼女の意に沿う形で討伐を決めるのも無理はなく。
“ミホト”の「絶頂除霊で“槐”を救える」という発言を頼りに、命令違反する“晴久”。
そんな彼の愚行を諭すべく立ちはだかる“楓”。彼女が強くあたる姿、胸に抱く悔恨の念。
それもまた“槐”と同じく、相手を気遣える優しさを持つ証左とも言えるのではないかと。
感度三千倍弾がバトルでも熱く作用し、緊迫の度合いが高まる思いがけない展開は見所で。
そんな場面でも「ち、違うの!」と“美咲”が“晴久”へアプローチするあたりは見事で。
“アンドロマリウス”も埒外の流れや思わず暴走した「彼女」の動向から目が離せません。
第6巻は攫われた“槐”が自分を責め続け、パーツに侵食されて暴走する顛末を描きます。
(イラスト:魔太郎 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518337 】
パーツに取り憑かれた者の末路。いわゆる悪堕ちした“槐”が放つ感度三千倍弾の威力が
可笑しくもあり、恐ろしくもあり。霊級格7という未曽有の事態に十二師天の“晴親”が
奇しくも「あたしを殺して」と絶叫する彼女の意に沿う形で討伐を決めるのも無理はなく。
“ミホト”の「絶頂除霊で“槐”を救える」という発言を頼りに、命令違反する“晴久”。
そんな彼の愚行を諭すべく立ちはだかる“楓”。彼女が強くあたる姿、胸に抱く悔恨の念。
それもまた“槐”と同じく、相手を気遣える優しさを持つ証左とも言えるのではないかと。
感度三千倍弾がバトルでも熱く作用し、緊迫の度合いが高まる思いがけない展開は見所で。
そんな場面でも「ち、違うの!」と“美咲”が“晴久”へアプローチするあたりは見事で。
“アンドロマリウス”も埒外の流れや思わず暴走した「彼女」の動向から目が離せません。