2020年02月27日

『シノゴノ言わずに私に甘えていればいーの!(2)』

旭蓑雄 先生がお送りする甘々攻防コメディ。第2巻は隣室に越してきた美女を介抱する
“拓務”を見て対抗心を燃やす“シノ”の攻勢に彼は勤労への執着を貫けるか注目です。
(イラスト:なたーしゃ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/shinogono/321910000128.html


“ルル”が“シノ”と対立関係にあるのは明白ながら「甘やかしエリート」たる“シノ”
にとって敵ですらない、というか彼女に「見込みがある」と言われる“ルル”の怠惰ぶり
には苦笑いしかない。起死回生の秘策も“拓務”にアレで覆されるのには思わず同情です。

“ルル”を支援する“ユニ子”もまたアレな気質の持ち主で、巻き込まれた“マナ”には
ご愁傷様と言わざるを得ません。仕舞いには意表を突く裏切りを繰り広げたりして天使の
存在意義すら疑う展開は滑稽です。見どころがあると“ルル”が言及するのも止む無しで。

今回の騒動でもまた人を怠惰にすることを仕事というか否かで揉める“拓務”と“シノ”。
思いがけず彼すら気付かない心の距離感を知った彼女がその優位な立ち位置を活かせるか。
待ち望んでいた『はじらいサキュバス』の続刊と共に、先の展開を楽しみにしたい所です。

posted by 秋野ソラ at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル