2020年02月25日

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ3』

二丸修一 先生が贈る、先の読めないヒロインレース。第3巻は“黒羽”が“末晴”と険悪
な状況に陥る中、“白草”は沖縄旅行を企画して彼との距離を一気に詰める作戦に出ます。
(イラスト:しぐれうい 先生)

https://dengekibunko.jp/product/osamake/321907000722.html


弄ばれた、と前巻の顛末を経て“末晴”が“黒羽”に不信感を抱くのも無理はなく。その
隙を突くため、中立を貫く“哲彦”の支援も取り付け“白草”があの手この手で落としに
かかるも“真理愛”という抑止力もあって思うようにいかないあたり、同情を禁じ得ない。

本来の目的であるPV撮影に向けて“黒羽”も追従を見せる中、ここでも引け目を感じる
“白草”はまさに泣きっ面に蜂状態。しかし、怪我の功名というか“末晴”との距離感を
互いに認識し合えたことで一気に形成逆転。この報われた感は思わず拍手したくなるほど。

不測の事態を迎える“末晴”を見越して“総一郎”が追い打ちを掛ける展開に“白草”は
押し切ることができるか。三者三様の駆け引きが繰り広げられる中、初恋の毒に蝕まれた
彼女たちの動向も無視できず、さらに混迷を極めるヒロインレースの行方は見逃せません。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル