廣本シヲリ 先生によるコミカライズが早々に決定した、しきみ彰 先生が贈る後宮物語。
第2巻は珀家と犬猿の仲である郭家の“徳妃”に“優蘭”がどう対処するかを描きます。
(イラスト:Izumi 先生)
【 https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/kanrinin/321908000506.html 】
後宮、宮中の人員補充を目的に行われる「秀女選抜」に主催者の一員として“優蘭”らに
割り込んできた“徳妃”。むき出しの敵意はあからさまだが筋は通す、という隙を狙って
上手くあしらおうとする強かさは流石“優蘭”という所ですが一筋縄ではいかないワケで。
“皓月”も郭家との確執の煽りを受け、妻を侮辱されて堪忍袋の緒を切ったあの一幕には
強い愛を感じました。その後も“徳妃”との大事な駆け引きの場面で絆を確かめ合う場面
など“劉亮”も思わずからかいたくなるほど仲睦まじさを見せつけてきて思わずニヨニヨ。
どこか突っかかりを覚える“慶木”の行動にどんな裏があるのか。「秀女選抜」の成功に
影を落とそうとする陰謀に対し、「後宮妃の管理」に意味を見い出した“優蘭”が意外な
落とし所を招く展開も面白い。夫婦がどう後宮をまとめていくのか、引き続き見ものです。