渡航 先生が贈る大人気ラブコメ。第14巻は迫るプロム、そして進級の時期を迎え“八幡”
や“雪乃”そして“結衣”が、改めて互いの人生の繋がり方を問いかける本編完結巻です。
(イラスト:ぽんかんG 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517811 】
“陽乃”からの挑発的な言動。“平塚”先生からの叱咤激励。奉仕部の活動に終わりが
近付いてくるにつれ、それを受け入れる言動を見せる“八幡”、そして“雪乃”。しかし
自身の想いすら偽り、折り合いをつける2人の本心とは異なるのも理解し合う拗らせぶり。
“結衣”の希う気持ちを汲み、何より“八幡”が“雪乃”とどう関わりたいのかを言葉で、
態度で示した彼なりの男らしさが胸を熱く、それを受け止める彼女のそぶりが胸をキュン
とさせてくれます。2人の距離感を見届けてきたからこそ味わえる感情と言えるでしょう。
死ぬほどめんどくさい2人が難易度MAXの合同プロムを経て手にした新しい、かけがえの
ない1年間。納得した“結衣”が持ち掛けた相談は1年と言わず、ずっと続くだろうと
思うと胸に温かい感情がこみ上げてきます。まずは本編完結を心より祝いたいと思います。