2019年11月29日

『異世界帰りの俺(チートスキル保持)、ジャンル違いな超常バトルに巻き込まれたけれどワンパンで片付けて無事青春をおくりたい。2』

真代屋秀晃 先生が贈るチートスキル少年の「一撃解決」事件簿。第2巻は名探偵、宇宙人、
魔法少女との超常バトルを繰り広げつつ“武流”が理想とする日常と青春を追い求めます。
(イラスト:葉山えいし 先生)

https://dengekibunko.jp/product/321906000024.html


廃墟と化した山のペンションにまつわる都市伝説、紗姫の風邪を片付けて遂に“武流”が
目にする謎の怪人と魔法少女“ファム”の挿話。そこで高校生探偵“明智”にあらぬ疑い
を掛けられるあたりは彼もツイてないというか、人徳の為せる業というか。面白いもので。

魔法少女“ファム”の正体は“武流”も薄々気づいていたものの、いざ直面すると胸中は
複雑なもので。そこに彼のチートスキルに目をつけた“バージンスノウ”なる人物の能力
に防戦一方となったり、心身ともに傷を負う展開は痛ましく、また切なさを感じさせます。

“武流”と戦わなければならない、過去の悲劇に裏打ちされた“ファム”の悲愴な覚悟。
その強い意志を汲んだ彼が“バージンスノウ”へ叩きつける拳と決め台詞に、爽快感とは
別次元の何かを覚えます。彼女が保つ精一杯の距離感、縮まってほしいと願うばかりです。

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2019年11月28日

『勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている!2』

機村械人 先生が贈る村人Aと勇者様の学園交遊録。第2巻は“莉央”と結婚すべく異世界
からきた皇子の猛烈なアプローチに巻き込まれる“和人”の立ち居振る舞いを描きます。
(イラスト:桝石きのと 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815603731.html


竜騎士“ゾルダ”の登場と、上から目線な発言にあたふたする“莉央”。思わず間に入る
“和人”をぞんざいに扱ったり、あまつさえ楽しみにしていた2人の時間も邪魔されたり
したとあっては皇子であろうと好感度ダダ下がりになるのは彼女らしくて分かりやすい。

流石に“和人”の存在を無視できず、暗殺者“ウール”を調査、対応に向かわせる皇子の
思惑が「“莉央”の友達を増やしてあげたい」という彼の親切心だけでズレていく展開は
見ていて楽しいもので。不死族“ネグロ”の誤解を解いたり、と功績が続くのも興味深い。

思わず嫉妬したりする“莉央”の愛らしさ、強引な手段に出る“ゾルダ”と対峙する強さ。
険悪なままで終わるかのような展開を“和人”がどう丸め込むか、ここは見てほしい所で。
夏休みを目前にして静かに期待を寄せる彼女の願望を受け止めきれるか次巻も楽しみです。

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2019年11月27日

『三角の距離は限りないゼロ4』

岬鷺宮 先生が贈る不思議な三角関係恋物語。第4巻は“秋玻”から突如別れを告げられた
“矢野”のどこかおかしい雰囲気を彼女たちが、友人たちが修学旅行の間に回復を図ります。
(イラスト:Hiten 先生)

https://dengekibunko.jp/product/zerokyori/321906000046.html


“春珂”と“秋玻”、両者ともに恋心は譲らないと意気込むのに対してどこか気が抜けた
言動を見せ続ける“矢野”。楽しみな修学旅行に向けたグループ分けでも2人と“矢野”
とで別々になってしまうなど、前途多難な二泊三日の旅に不安を覚えずにはいられません。

原因を探るのもさることながら“矢野”との距離を縮め直そうとする“春珂”と“秋玻”
が見せる健気な努力の数々と、その報われなさがどこか滑稽で、そして痛ましくもあって。
旅行前に“古暮”が“秋玻”に言った「元カノ」としての繋がりが重くのしかかります。

一方で“霧香”の言葉を受けて自分を見失い続けてきた“矢野”が気付いた、“秋玻”が
他を優先して押さえつけていた願望。自分たちの立ち位置を、そして関係を見直すための
「提案」がもたらす先にあるのは何か。思いがけない一縷の希望の行く末を追いかけます。

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2019年11月26日

『友達の妹が俺にだけウザい3』

シリーズ累計10万部を超え、ドラマCD化が決定した 三河ごーすと 先生のいちゃウザ青春
ラブコメ。第3巻は“菫”と“明照”の結婚騒動の顛末と、揺れる周囲の機微を描きます。
(イラスト:トマリ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815604271.html


捏造ラブラブ写真を撮るためにウザ絡みする“菫”をあしらいつつ買い物に出かけたりと
青春を謳歌していると言えなくもない“明照”。“彩羽”や“真白”もそんな2人の様子
を見逃せないワケがなく。そんなドタバタぶりを見ているのは何とも楽しいというもので。

夏を満喫するはずの「5階同盟」メンバーが訪れた“菫”の故郷。物思わしい様相の中で
行われる伝統行事、カップリング成約率100%と言われる「縁結びの儀」。謎の儀式すら
“明照”にとってウザさを見せつけてくるあたりは女難かも知れませんがそこで引くとは。

色々と切羽詰まった“真白”が意外な角度から「5階同盟」との関係を見つめ直す契機を
得たのも話の転換点としては注目したい所。“音井”のあの気付きが今後に影響するのか
否かも気になります。“翠”が見せた動揺は好ましいのでぜひ引っ掻き回してほしいです。

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2019年11月25日

『エロマンガ先生(12) 山田エルフちゃん逆転勝利の巻』

伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。第12巻は恋人同士となった“紗霧”と
“マサムネ”の関係に颯爽と割込みを掛けてくる“エルフ”の秘策とその真意を問います。
(イラスト:かんざきひろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/eromanga/321907000704.html


“紗霧”から“マサムネ”を奪う、なんて道を選ぶわけがない、とするならば“エルフ”の
恋に勝利する条件とは何か。2人のみならず読み手すら困惑する闖入者の手段、“紗霧”の
女子力を上げてみたり、同人誌作成に乗り出したりするのは楽しんでいるだけではないのか。

ギスギスもギクシャクもすることなく、理想に向かって邁進する三者三葉の楽しすぎる日々。
そんな雰囲気を突如として崩しにかかる“エルフ”の母来訪と、その驚愕するしかない目的。
助けられながらも彼女の家にお泊りするほど成長を見せる“紗霧”に思わず動揺が走ります。

“アルミ”が語る“エルフ”のお家事情。頑なな姿勢を示す母親の価値観。何が出来るわけ
でもない“マサムネ”が彼女の置かれた状況をどう見据えるか。思いがけない対峙の果てに
見せた“エルフ”の「回答」は彼女らしくて天晴で。2人のライバルにふさわしい逸材です。

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2019年11月22日

『破滅の刑死者2 内閣情報調査室CIRO-S第四班』

吹井賢 先生が贈るサスペンス・ミステリ。第2巻は“トウヤ”と“珠子”が正式に捜査官
としてコンビを組み、とある大学の「連続不審死事件」に潜入捜査に臨む顛末を描きます。
(イラスト:カズキヨネ 先生)

https://mwbunko.com/product/hametsu/321906000202.html


とある大学のA棟南四階、469号室。同じ場所で3人の学生が相次いで不自然な死を迎えた
事件。1人目は餓死、2人目は窓からの転落死、3人目は撲殺。何の接点も見えない死の
謎を解けるか。捜査官として試される“トウヤ”と“珠子”のコンビネーションが面白い。

いかにも怪しい“鳥辺野”准教授を調べる過程で“トウヤ”は謎の占い師に、“珠子”は
復讐の悪意に晒され、誰が犯人でもおかしくない状況に頭を悩ませられます。その上で
勝負事では負け無しかと思われた“トウヤ”が“鳥辺野”にあっさり負ける意外な展開に。

3人の死は如何にしてもたらされたのか。その災厄の担い手が見せる思いがけない手段は
もちろんのこと、“トウヤ”はなぜ“鳥辺野”に負けたのか、“珠子”はどうやって敵に
相対したのか。色々と明かされる点も見所です。あと“まゆみ”の動向も目が離せません。

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2019年11月21日

『やさしい魔女の救いかた』

井上悠宇 先生が「LINE文庫」から贈る新作は現代の魔女裁判を巡るミステリ。法律マニア
の男子高校生が魔法を悪用したと有罪必至の裁判に掛けられる見習い魔女の弁護に挑みます。
(イラスト:けーしん 先生)

http://novel-blog.line.me/archives/19677955.html


「悪事を働く魔女に掛けられる裁判は100%有罪になる」。その魔女裁判の被告人となる
“ティナ”が弁護人として目をつけたのは“司”。彼は六法全書を愛読する好事家だが
弁護士ではない。しかし彼女の魔法に対する想いを知り、彼は悪魔の証明へと挑む──。

「魔法は人を幸せにするために使いたい」そう語る“ティナ”の信条は「マジョカツ」に
精を出す姿からも明らか。それがなぜ魔女裁判に掛けられる破目に陥ったのか。起訴した
“夜月”が告げる、野球部のレギュラー投手交代を巡る謎の混迷さに頭を悩ませられます。

「魔法で骨を折られた」と証言する“朝比奈”の真相。“夜月”が魔女裁判で“ティナ”
の魔法を使えなくすると願う真意。魔法を巡る様々な想いを乗せ、見たことのない法廷
バトルを繰り広げる“司”が暴き出す意外な真実。話の着地点も見事でお薦めの一冊です。

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2019年11月20日

『異世界サバイバル 〜クラスから追放されたけど、スキルの力で生き延びる〜』

三門鉄狼 先生が「LINE文庫エッジ」から贈る新作は、異世界に突如転移した男子高校生が
与えられた「動物の言葉が分かる」という能力を活かして窮地を脱していく顛末を描きます。
(イラスト:マニャ子 先生)

http://novel-blog.line.me/archives/19691542.html


飼育係としてウサギ小屋を掃除していた“睦樹”を襲った地震。気がつけば繁る森の中で
モンスターに襲われる彼は生き物の声が聞こえるようになっていた。やがて級友に救われ
そのスキルのことを伝えた彼は「使えない人材」と見なされ、無慈悲に突き放される──。

“睦樹”のことを放っておけない、と一緒について来てくれる“いやし”が持つスキルは
「治癒」。戦う術もなく打つ手なしという他にない状況を打破できるのか。緊張感のある
モンスターからの逃避行が彼のある機転を境に好転していく様子に思わず胸を躍らせます。

彼らが放り出された異世界の理不尽さ、“睦樹”を不要扱いした“勇見”たちの心の歪さ、
手に手を取り合うのが正解か否かを問いかける話運びは考えさせられるものがあります。
編集K氏と三門先生の蜜月ぶりも気にしつつ、“睦樹”らが挑む第二ステージに注目です。

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2019年11月19日

『疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが?』

語部マサユキ 先生が贈る新作は学園ラブコメ。幼馴染と疎遠になった男子高校生が夢を操る
本を手に彼女との夢の生活を追い求めたら現実の関係もなぜか変化していく騒動を描きます。
(イラスト:胡麻乃りお 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/soeosa/321907000035.html


子供の頃、一緒に遊んでいた“天音”と理由も定かではなく疎遠になって久しい“夢次”。
2人のことを心配する“美鈴”の思いにも応えられず申し訳なく思う彼が目にした本には
「自分の夢を操作できる」との一文が。彼は幼馴染と異世界に行くことを夢想するが──。

夢で“美鈴”との異世界生活を満喫する“夢次”。現実で彼女の態度が少しずつ軟化して
いく様子を見て「もしや」と思いつつも思春期の少年らしく欲望の赴くままに夢で理想を
叶えてしまう正直ぶりが実に羨ましくてけしからん限り。もちろんその報いは受けますが。

前半のラブコメ具合から転じて、“美鈴”に迫る思いがけない危機。夢を活用できる力を
利用して彼女を救おうとあがく“夢次”の頑張りと、彼女が秘めに秘めてきた想いの強さ、
そこから明らかになっていく意外な犯人像。幼馴染の2人が見せる、深い絆をご堪能あれ。

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2019年11月18日

『ピンク色のリトルマーメイド! 1』

鼈甲飴雨 先生の「第13回HJ文庫大賞・銀賞」受賞作。水泳バカの男子高校生がプール使用
の代替策として女子小学生の学園に転校し、コーチを務める過程を描く青春ラブコメです。
(イラスト/イチリ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/876.html


ゆくゆくはオリンピック選手も視野に入れ、水泳競技の強豪校に進学した“薫”。しかし
その高校のプールに隕石が墜落し、使えなくなるという水泳バカにとって死活問題が発生。
落胆する彼に謎の女性が放つ口車「うちのコーチになれば泳ぎ放題!」は渡りに船で──。

最初は不審がる4人の少女たち。それが夢のために“薫”を師事し頑張る“エリス”の姿、
そのやり取りを見て他の3人も各々の動機をもって感化されていく展開はスポーツものと
してみても熱い。それがやがて淡い想いへと繋がっていく彼女らの機微の変化も愛らしい。

水泳以外に興味がない、という鈍感少年が女子小学生らを指導していくうちに何のために
自分は泳ぐのか、と自分自身を見つめ直す場面も見所かと思います。イチリ 先生が描く
女の子たちの可愛らしさもまた絶品。特に“菫”が反則級。どう成長するか楽しみです。

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2019年11月15日

『リアデイルの大地にて3』

Ceez 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。第3巻は次なる守護者の塔を探し、他の
プレイヤーとの出会いを求め、そして移住を果たした“ケーナ”の新しい日常を描きます。
(イラスト:てんまそ 先生)

https://ebten.jp/p/9784047358027
https://ncode.syosetu.com/n1247p/
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM19201033010000_68/


“ケーナ”と“シャイニングセイバー”が痴話喧嘩をする場面が微笑ましくもロマンスを
感じさせない所がらしくて切ない。そんな彼の人と為は巻末の特別短編でぜひご堪能あれ。
“エクシズ”との邂逅でギルド「くりーむちーず」のアレさが浮き彫りになる点も面白い。

毒霧とゾンビに襲われる村、そして幽霊船の騒動を経て生き残った少女“ルカ”。彼女を
辺境の村で引き取り、“ケーナ”なりに情操教育を施そうとする様子に“スカルゴ”たち
の時とは異なる親心が養われていくのを感じてほっこりします。親バカっぷりが印象深い。

新たな生活の基盤を支える“ロクシリウス”と“ロクシーヌ”が見せる犬猿の仲な関係も
見ていて楽しいです。新たな商品開発に乗り出したり、と活動を続ける“ケーナ”に目を
つける女王“サハラシェード”が言及する廃都に何かありそうで次巻も期待が高まります。

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2019年11月14日

『学園最強の異能ハッカー、異世界魔術をも支配する』

真野真央 先生が贈る新作は学園バトルファンタジー。異能力開発アプリでありとあらゆる
情報を改竄する能力を得た少年が異世界の少女と出会い運命を変えていく顛末を描きます。
(イラスト:ファルまろ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/inouhacker/321906000807.html


異能力者を育てる学園で「改竄」の能力を使い裏仕事に勤しむ“悠”。彼が立入禁止区画
で出会った少女は突然「私を殺して」と言う。異世界とを繋げる生贄として送り込まれた、
異世界からの侵攻が始まる、と言及する彼女の説明中に火柱が上がって謎の男が現れ──。

有無を言わさず始まる異能力と魔術のバトル。“悠”が持つ能力が桁違いに凄いと印象を
持たせる良い掴みになっています。“サクリファイス”がもたらす異世界の様々な情報に
一つの可能性を類推し、それを確かめながら読む楽しさもあります。あと“凍火”が健気。

“悠”たちが知る由もない異世界側の状況を踏まえ、“サクリファイス”の生き様にある
変化が生まれてくる様子、そこに一役買う“悠”との異文化交流も見どころです。冒頭の
「約束」が最後でしっかり効いている点も得心のいく展開でどう続くのか期待したいです。

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2019年11月13日

『チアーズ!5』

赤松中学 先生が贈る汗と涙の青春活劇。第5巻はチア全日本カップを懸け「クイーンズ」
との県大会での勝負に挑む「チアーズ」。彼女たちの全力のチアが思わぬ結果を招きます。
(イラスト:こぶいち 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/cheers/321907000794.html


“千愛”を意識してきた“白亜”。その強い想いは「チアの世界に戻ってきてほしい」と
ただひたすらに乞い願う、対等な人物を求めるが故。決して敵意ではない、ということが
改めて分かる話の流れでした。大会結果は“沙織”先生の嬉し涙が悠然と語ってくれます。

出来れば一緒にチアをしたい。そんな“白亜”の淡い希望は思いがけない形で実現します。
これは読み手としても驚きの展開で、まさに見たままの呉越同舟ぶりに“千愛”と“白亜”
2人が手に手を取れるか難しい局面を“沙織”先生と共に見守るしかないのがもどかしい。

“百愛”を意識し過ぎる葛藤もあり“千愛”が“白亜”を見る目も曇っていたと分かって
からの心の寄せ方は今どきな女の子らしくて思わず微笑ましい感情を覚えました。順調に
力をつけていく「チアーズ」の面々がまだ知らぬ一報が完結巻に何をもたらすか注目です。

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2019年11月12日

『六畳間の侵略者!? 33』

健速 先生が贈る人気シリーズ。シリーズ10周年記念ドラマCD付き特装版が同時発売となる
通算35冊目は書き下ろし込みで3つの小編を収録する「へらくれす編」第5弾となります。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/869.html


「頭脳派頂上決戦!!」は“エルファリア”と“キリハ”の似た者同士なやりとり、そして
“孝太郎”との距離感が絶妙で。相変わらず皇帝らしからぬ茶目っ気ぶりが可愛らしい。
「ひよこデイズ」ではまだまだ成長の途にある“ゆりか”のらしさが感じられて実に良い。

「想い出の場所にて」では今に至るまでの“真希”の話を“キリハ”が聞くことで彼女に
とって適切な助言を、自身の体験を交えつつ与えていくというある種余裕すら感じられる
“キリハ”の優位性を感じられるお話でした。ここもある意味「似た者同士」なんですね。

「増幅回路についてのあれこれ」は“クラン”のifルート。過去のフォルトーゼに行って
変わる機会を得た彼女と相変わらず憎まれ口を叩く“孝太郎”が、家族仲を思いやったり
嗜好を理解したりと日常を経て心通わせる描写がこそばゆい。彼女らしい辿り着き方です。

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2019年11月11日

『戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 10』

SOW 先生が贈る街角パン屋繁盛記。第10巻は人として“ルート”と共に生きることを望む
“スヴェン”にとって鍵となる“マイッツァー”を巡り、2人が大戦の陰謀に介入します。
(イラスト/ザザ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/872.html


オーガスト連邦首都にミサイルを落とし、混乱する国を救う英雄として“マリー・ヴィル”
を仕立て上げる。“聖女”の思惑に保安部が同調して“マイッツァー”の身柄を拘束、と
一気にきな臭い情勢に転じる中、“ルート”も囚われた上にあんな処置を施される羽目に。

事を順調に進める“聖女”に手が出ない“スヴェン”がどうにか再会した“マイッツァー”
から耳にした思いがけない世界の理、“神”の過ちを巡る逸話、“聖女”にまつわる真実。
“スヴェン”という存在自体の特別さ、その彼女がもたらす愛の奇跡、反撃の展開が熱い。

報告書という体裁で始まり、そして終わり、語り継がれていく“ルート”と“スヴェン”。
ザザ 先生が描く最後の挿絵が全てを物語っていると思うと、つい涙が出そうになりました。
“聖女”と“悪魔”も落ち着く所に落ち着いて一安心。無事の完結を心より祝う次第です。

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2019年11月08日

『芽亜さん、こっち向いてよ』

保住圭 先生が贈る新作はラブコメディ。中学生になる少年が父親から突然に告げられた
同い年の美少女との同居生活の始まりと、そこから広がる様々な戸惑いぶりを描きます。
(イラスト:神岡ちろる 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/measan/321904000844.html


父親に憧れて様々な「課題」をクリアしてきた“空也”。許嫁として紹介された“芽亜”
との「新婚生活」も何か意図があると勘繰りつつ、やたら前向きな彼女の動機も気になる。
何かと秘密のある彼女が空回りして恥ずかしがる姿は可愛すぎてそれどころじゃなく──。

表紙、口絵、そして挿絵にもある通り、とにかく“芽亜”の恥ずかしがる姿が何度となく
描写されて、その一つ一つがもう破壊力抜群で。保住 先生の欲望が如実に出ております。
彼女の友人“小鳩”の通い妻宣言からのヤキモチ焼きっぷりも実にお見事な話の振り方で。

“芽亜”の秘密もさることながら、2人が共同生活を始める契機となった“空也”の家の
事情、そして「彼の秘密」も注目する要素の一つ。彼女をリードしようとする彼の本質を
友人たちがどう明かすかも読んで確かめていただきたいです。ぜひ萌え転がってください。

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2019年11月07日

『スレイヤーズ17 遥かなる帰路』

神坂一 先生が贈るライトノベルの金字塔と言えるファンタジー作品。第17巻は何の因果か
魔族の結界『外』に放り出された“リナ”たちの冒険を描く長編版、第三幕に突入します。
(イラスト:あらいずみるい 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/slayers/321906000824.html


遂に魔族すらまたいで渡る存在、というか有名人となった“リナ”の自覚の無さが新たな
物語が始まる兆しを感じさせて懐かしくもあり、楽しくもあり。“ガウリイ”の何気ない
一言に赤面する様子も、ノリと勢いでグイグイ進む様子もまたお変わりなくて安心します。

色々と勝手の異なる『外』の世界で旅の魔道士として過ごそうとする“リナ”たちが早速
目をつけられて追手を掛けられる展開と、道中で出会った自由闊達ながら行動原理が少々
読めない少女“ラン”との関係が長編シリーズとしてどう絡んでくるのか注目したい所で。

本作が刊行されてから30年の時が過ぎようとする昨今に、ライトノベルを取り巻く状況も
随分と様変わりしてきました。そんな現状を鑑みてなお、本作の長編シリーズに踏み切る
「ファンタジア文庫」編集部の気概。最後まで見届けられたらと期待を胸に思う次第です。

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2019年11月06日

『ゲーマーズ!12 ゲーマーズと青春コンティニュー』

葵せきな 先生が贈る、こじらせゲーマーたちのすれ違い青春ラブコメ。第12巻はいよいよ
恋人となった“景太”と“花憐”がしょうもない喧嘩をするところから始まる最終巻です。
(イラスト:仙人掌 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201503gamers/321806000015.html


“亜玖璃”もすったもんだあって“祐”と恋人となったものの、“景太”とのファミレス
トークはしっかりと続けていく関係が本当に面白くて、興味深くて。気が置けない関係と
いうのはまさにこのことと言わんばかり。風呂の件は油断しすぎて事案なのも2人らしい。

想いは届かない。分かっていながらも迎えるその瞬間を先へと延ばそうとする“心春”の
心苦しさが切ない。“景太”の覚悟を前に彼女がどんな行動に出るか心配でしたが、実に
それは杞憂で。彼女なりの“景太”との距離感を追い求めていく姿勢は立派とも言えます。

振り切った“千秋”にも思い出深い「シュピール王国」で迎える、ゲーム好きたちの休日。
“真音”たちの思いやりに心温まるものの、最初からこれなら本作はこうも拗れなかった
ですし面白くもならなかったかと思うと苦笑い。ゲームを愛する者たちの未来にに幸あれ。

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2019年11月05日

『千歳くんはラムネ瓶のなか2』

早々にドラマCD化を決めた、裕夢 先生が贈るリア充側青春ラブコメ。第2巻は“悠月”の
お付き合い宣言から始まる偽りの恋物語と、過去を乗り越えていく彼女の葛藤を描きます。
(イラスト:raemz 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518160


カフェのデートでの告白から始まる腹の探り合い。似た者同士な“朔”と“悠月”の話は
面白い内容からいつしか彼女の身にに関する不穏な恋愛トラブルへ。仮初めの恋人関係に
周囲が驚き、羨み、そして妬み、と騒々しい日々を迎える様子は学生らしい青春そのもの。

そんな中、“悠月”に発生する嫌がらせ。さらにはガラの悪い高校へ進学した先輩からの
横槍と不穏な動きが発生。一方の“朔”には彼女に恋心を抱く“智也”が現れ、恋愛指南
を続ける流れに。恋に幻想を抱く“智也”を諭す“朔”の理論は彼女を見てきたからこそ。

遂に心身共に限界が迫る“悠月”が取った行動とは。それを“朔”はどう受け止めるのか。
結果としてまとまる所にまとまりましたし、黒幕が誰なのかも実に順当で納得するばかり。
“朔”の立場が付かず離れずなだけに、嘘から出た誠となるか、彼女から目が離せません。

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2019年11月04日

『弱キャラ友崎くん Lv.8』

満を持してアニメ化計画進行中の、屋久ユウキ 先生が贈る人生攻略ラブコメ。第8巻は
進学かそれとも別の道か、進路調査票の提出を契機に“友崎”が将来について考えます。
(イラスト:フライ 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518153


高校二年生、17歳の冬。今まで意識してきたことのない将来を意識させられる“友崎”が
クラスメイトたちに聞き取りをして漠然とした焦りを感じる様子、分かる部分が多いです。
そこで「アタファミ対戦オフ会参加」を選択するのが彼らしくて真似できないワケですが。

「nanshi」として一歩前に出ることを決めた“友崎”にアプローチを掛けてくる“レナ”。
彼女とのトラブルは禍根を残しそうな雰囲気を残しながら、プロゲーマーという選択肢を
模索していく彼の考え方もまた独特で。人生とゲームに真摯に向き合う姿が垣間見えます。

“菊池”との交際、“竹井”の言動等を通じて人生にもレベルアップ感を覚える“友崎”。
彼が将来について決意するまでの過程に“菊池”ではなくいつも“日南”が居た、そして
「アタファミ」があったという事実は消えず。それが話をどう左右するか次巻も注目です。

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