クラウドファンディングにて実現した、東雲佑 先生が贈るファンタジー作品の待望の続刊。
第2巻は“ユカ”と“リエッキ”が呪使いたち、“左利き”と決戦に臨む顛末を描きます。
(イラスト:輝竜司 先生)
【 https://www.makuake.com/project/toshodora2/ 】
“左利き”との対峙も気になる所でまず綴られる「色の魔法使いの挿話」。取り憑く兄と
共に“色の魔法使い”が無償の愛を貫く明の部分、人間の宿業として悪意を示す暗の部分。
魔法使いは邪悪かを問い、愛の力と縁の奇跡を語る逸話は今巻を語る上で欠かせません。
呪使いたちの敵意を集め、魔法使いへの偏見を払拭する決定的な瞬間に備える“ユカ”。
“骨の魔法使い”たちとも合流し意志を貫いていく様子は痛快そのもの。ですが戦いに
かかずらっている彼を静観し、献身に努める彼女の炎が如き想いを忘れてはなりません。
輝竜司 先生が描く“リエッキ”の姿を見る頃には そらる さんが歌う「Liekki」の詩が
蘇ってくる熱い決闘ぶりで。“左利き”の命運に驚きながら“相棒”がイイ立ち位置で。
ファンの応援に見事に応える秀作、その成果の一助となれたことを光栄に思う次第です。