知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。長編シリーズ5冊目は呪いの病院
と噂される場所で起こった転落事故を巡る死の謎を解くために“鷹央”が診断に臨みます。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)
【 https://www.shinchobunko-nex.jp/books/180162.html 】
屋上に時計台がある時計山病院で飛び降り自殺を図ったとされる“恵子”が運び込まれた
天医会総合病院。自殺を強く否定する娘“由梨”の陳情と、かの病院に纏わる呪いの話を
耳にした“鷹央”が調査に乗り出す所でまさかのインフルエンザ罹患。この足踏みは痛い。
時計山病院が経営破綻したきっかけとなる医療ミス。そして自殺した当時の院長。その娘
である“恵子”の兄弟に探りを入れてみるも糸口は掴めず。読み手に対して明確な殺意が、
そして凶器たる魔弾については言及されているだけに伝えられないもどかしさが募ります。
ショックで体調を崩す“由梨”にも迫る殺意。何らかの形で狙撃されたことには気付いた
“鷹央”は彼女を守り切れるか。そもそも「魔弾」とは何なのか。緊迫の度合いが増す中、
急転直下の展開を魅せる謎解きは驚愕の嵐。ニヤリとさせられるエピローグもご注目です。