2019年09月12日

『魔術破りのリベンジ・マギア 7.再臨の魔人と魔術破りの逆襲術士』

子子子子子子子 先生が贈るハイエンド魔術バトルアクション。第7巻は大和の国で母の
過去に纏わる真実を、そして意外な敵を目にした“晴栄”が命を賭した戦いに臨みます。
(イラスト/伊吹のつ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/858.html


“ティチュ”に突如現れた異変。それを見逃さない“晴雄”の厳格な対応に諦めの表情を
見た“晴栄”が示す怒気はかつての復讐者の機微とは別物。仲間を得て成長を遂げた彼の
様子が“法麗”との対峙や、本性を現した兄との最初で最後の兄弟喧嘩からも窺えます。

心を寄せた人を想い“晴雄”もまた抱いていた復讐の念。それぞれの過去が交錯する死闘。
その果てが物語の終着点かと思いきや、古き神々が生まれた経緯すら利用して悲願達成を
目論む強敵の襲撃。流石の“晴栄”も命を危険に晒す敵の登場で読む手に緊張が走ります。

“九曜”が託した想い。“ティチュ”に託された言葉。“晴栄”と“晴雄”が力を合わせ
仲間を信じて悪意と立ち向かう姿は必見。そこへ的確な解説を挟む“三郎”の言動にまた
魅せられます。入り乱れる魔術を見事に収め、無事完結を迎えた本作に心からの祝意を。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル